もしあなたが【短編】 (ページ18)

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「A知ってる？」

『なにを？』

「明日別の支店から誰来るらしいで」

『そうなの？移動なんて珍しいね』

「俺らより１つ下の男らしい」

『へぇー』

「なかなかのイケメンらしいで」

『そうなんだ』

「...............浮気すんなよ」

『しないよ(笑)』

私は膝の上にいる遥輝の頭を撫でてあげる。

それまでムッとした顔をしてた遥輝は
撫でるとすぐに嬉しそうな顔になった。

『遥輝以上にイケメンだったら考えるかも』

「は？」

『ふふふっ(笑)』

「A？」

『遥輝以上にイケメンの人なんて存在しないから大丈夫』

「アホ、なに言うてんねん」

遥輝は顔を赤くして私から目を逸らした。

付き合い出してからもうすぐ１年

プライベートの遥輝は仕事の時以上にスマートでかっこいいが
たまに照れて可愛い時もある。

いろんな遥輝が知れて楽しい。

それに遥輝と付き合ってから仕事も調子いい
彼ほどじゃないけど私も実績を残し始めた。

プライベートも仕事も順調で私は幸せに過ごしてる。

「Aどうした？」

『ん？幸せだなーって』

「俺も」

遥輝は起き上がり私の頭に手を回して口付けをする。

口付けをしながら私を押し倒してきた。

舌を絡ませ深くなる口付けに酔いしれる。

遥輝はそのまま私の服の下に手を入れてきた。

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「Aさん！」

『はい』

「昼一緒に行きませんか？」

『え、うん「松本、俺も行っていい？」

「......いいですけど」

『じゃ、じゃあ３人で行こうか』

このやり取りをここ何日も繰り返してる。

移動してきた松本剛くんは噂通り
遥輝と同じくらい背が高くて爽やかなイケメンだった。

そのイケメンは何故か私を気に入ってくれたみたいで
よく仕事の相談をされたりお昼ご飯を誘ってきたりしてくれる。

それを見た遥輝は無理やり私たちの中に入ってくる。

だから最近の私はよくイケメンに挟まれことが多くて
事務のお姉様たちからの視線がすごく痛い。