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「ビックリしたよー。いきなり会社に電話かけてくるから」
他の社員はみんな暖かいところに避難した。
私だけはその場に残り、作業してる大きな背中を見つめる。
「これでよしっ」
「これであったかい部屋で過ごせるよ」
『よかったー仕事ができる...ありがとう』
「祝日なのに出勤してるんだな」
『会社は休みじゃないからね...みんな有給使ってるけど』
「あークリスマスイヴだもんなー」
『直之は休まなかったんだね』
「休んでもどうせ１人だし...仕事してる方が気が楽(笑)」
『...............そ、そっか！』
本人には申し訳ないけど嬉しくて頬が緩む。
そんな私に背を向け直之はドライバーなどの道具を片付けてる。
「Aは誰かと過ごすの？」
『独身の友達誘って一緒に夕飯食べようかなって思ってる』
「ふーん......なら独り者同士一緒に過ごさん？」
『え』
「小さい頃は一緒に過ごしてたし」
『そ、そうだけど...いいの？』
「いいよ。Aの会社の暖房が壊れて俺が直すなんて
何かの縁だと思うし(笑)」
『今日出勤してよかった...』
「ん？」
『な、なんでもない！』
「変なやつ(笑)
あ、修理の請求書は後日郵送で送るから」
『はい！事務員さんに伝えておくね』
「じゃあ俺会社戻るわ」
『本当に助かった...直之ありがとう』
「個人的なお礼は今夜してもらうから(笑)」
『は？』
「仕事終わったら連絡するから、じゃあな」
『うん！待ってる』
「あ、A」
『なに？』
「メリークリスマス」
✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽
公式のインスタに投稿されたアレです。
ご本人も仰ってましたが、設定がマニアックすぎて笑いました。
場所を自宅か会社か迷いましたが
動画は明らかに会社のようだったので会社にしました。
あと余談ですが、
あの作業着が一番よく似合うのは近藤くんだと思います(笑)
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作者名：おれんじ | 作成日時：2019年1月1日 18時
