T#60 ページ40
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ふにふに
『...............』
ふにふに
「...............」
ふにふに
『将大、いい加減にして？』
「え？」
『お腹触らないで』
「Aのお腹クセになる」
『クセにならないで』
将大は足の間に座ってる私のお腹をずっと触ってくる。
触りはじめた時はもっと触らせてーやめてよーなんて
言いながらイチャイチャ恋人のやり取りをしていた。
やがてそのやり取りに飽きてきた私とは対照的に
将大は私のお腹をずっと触ってくる。
「A、太った？」
『え』
「触り心地が良くなっとるから」
『そ、そんなこと...』
確かに最近間食が増えた気がする。
冬になると大好きなチョコレートのお菓子がたくさん売られる
それを運動せず暖かい部屋で食べてたら自然とお肉はつく...
「そんなことないん？」
『そんなこと...ある』
「やっぱりな〜」
『...............明日からダイエットします』
「せんでいいよ」
『でもこのままだとぶくぶく太るよ？』
「俺が腹触れば脂肪が燃焼するやろ」
『そんな都合のいいこと』
「それに痩せたら俺が困る」
『将大が困るの？』
「Aのお腹触ると癒されるから痩せられたら困る」
『えー喜んでいいのかなー』
「俺はAがそばに居らんとダメになるってこと」
『.........それなら...痩せない』
なんか上手いこと誤魔化された気がする。
でも将大の言葉が嬉しかったから素直に受け止めた。
私もお返しとばかり将大のお腹を触る。
アスリートのお腹はきっと硬いんだろうなって
思いながら触ってみたが...あれ意外と？
『あれ？太った？』
「嘘やん」
『ハイボール飲み過ぎじゃない？ちょっと出てるよ』
「まじかーお酒控えようかな…」
ふにふに
『..................』
「A？」
ふにふに
『..................』
「......クセになっとる」
『私も将大がそばに居ないとダメになるってことだね』
「............そう言うことやな」
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あけましておめでとうございます。
本年度もよろしくお願い致します。
新しく小説を作りました。
(もしあなたが)
【http://uranai.nosv.org/u.php/novel/adversitym4/】
プロ野球選手が相手の短編小説ですが
パロディ設定の短編小説です。
ぜひこちらも読んでもらえると嬉しいです。
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作者名：おれんじ | 作成日時：2018年12月12日 23時
