隣にいてもいいですか【2】 (ページ38)

今日:27 hit、昨日:11 hit、合計:214,228 hit

Sh#62 ページ38

.

「A」

『ん？』

「お風呂先に入ってきていいよ」

『.........うん』

「そんなに緊張しなくても(笑)」

初めてのお泊まりに緊張する。

そんなソワソワしてる私を見て笑う拓也くん。

『お風呂...入ってきます』

「うん、いってらっしゃい」

笑顔で見送られ私はそのまお風呂場に向かった。

緊張するなと言われても緊張してしまう。

今日はそもそもお泊まりする予定はなく
突然彼に誘われついてきてしまった。

彼氏の家にはじめてきて、はじめてのお泊まり

これからのことを考えると心臓が飛び出そうになる。

拓也くんがいつも使ってるシャンプーやボディーソープの
匂いにドキドキしながらそれらをお借りする。

お風呂から出るとそこにはタオルと拓也くんの
パーカーとジャージのスボンが置いてあった。

ぶかぶかのパーカーを着ると拓也くんの匂いがして
さらに緊張してくる。

.

「ぶかぶかだね(笑)」

『私にはちょっと大きいかな(笑)』

出てきた私を見て笑う拓也くんに私もつい笑ってしまった。
拓也くんは立ち上がり私の頭を撫でてきた。

「俺もお風呂入ってくるね」

『うん、いってらっしゃい』

拓也くんを見送りソファに座って待つ。

今だに心臓は収まることなく飛び出す寸前
自分の髪や着てるパーカーから拓也くんの香りがしてドキドキする

そしえ拓也くんの匂いに酔いしれ頭がぼーっとしてきた。

そのせいで流れているテレビの内容も全く入ってこない。

だから忍び寄る拓也くんに気付かなかった。

「A」

『......ビックリした』

突然後ろから抱き着かれて思わず身体が跳ねる。

「驚きすぎ(笑)」

『ぼーっとしてて...ごめんね』

「眠たいの？」

『大丈夫』

「A」

『ん？』

「無理せんでいいから」

『無理？』

「嫌なら何もしないから」

『......無理なんてしてないよ』

後ろから抱き締める拓也くんの方を振り返り自分から抱き着く。

『緊張はしてるけど...大丈夫』

「本当に？」

『うん』

「じゃあ遠慮しない」

『え』