隣にいてもいいですか【2】 (ページ32)

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色とりどりの電球に心奪われる。

大好きな人と見るイルミネーションはすごく綺麗。

陽平くんと手を繋ぎならゆっくりと歩く。

「寒くない？」

『大丈夫だよ。陽平くんは寒くない？』

「Aちゃんの手が温かいから大丈夫」

『陽平くんの手も温かいよー』

「よかった」

時々写真を撮りながらイルミネーションが飾られた公園を歩く

途中で見つけたキッチンカーでホットコーヒーを買い
近くのベンチに座り一緒に飲む。

「イルミネーションってこんなに綺麗なんだね」

『陽平くんイルミネーションはじめてなの？』

「駅とかで見かけるくらいかな...」

『じゃあ見に行くのは今日がはじめてなんだ』

「そう！だから今日がはじめてのイルミネーション」

『はじめてのイルミネーションどうですかー？』

「すごく楽しい！」

『ふふふっ(笑)よかった！』

私たちは自然と距離をつめる。
肩が触れ合うほど近くて私の心拍数が上がる。

「Aちゃん...俺やっぱり寒い」

『あ、気づかなくてごめんね...そろそろ帰る？』

「帰らない...Aちゃん...温めてくれない？」

『.......え.....うん』

陽平くんは私の腰に手を回し抱き寄せてきた。
私も陽平くんの肩に頭をのせて距離をさらに縮める。

周りには私たち以外にカップルがたくさんいる。
それなのに私たちは人目を気にせず寄り添う。

陽平くんと触れ合えてることが幸せすぎて恥ずかしさはなかった

顔を上げて彼の方を見る。
それに気付いた彼も私を見てくれた。

自然とお互いに顔を近づけ唇を合わせた。

唇を離すとお互いに笑みがこぼれた。

「イルミネーションって人を大胆にさせるんだね」

『そうみたい』