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G#7 ページ25

『ひさ』


「ん?」


『クリスマス...直人くんのプレゼントさ』


クリスマスまであと1ヶ月。
息子くんが寝たのを確認して今年のクリスマスプレゼントを
ソファに座る旦那さんに頼む。



「もうすぐかーなに?スマブラ?」


『...............勇人くんのグローブが欲しいんだって』


「..................」


『は、勇人くんのグローブが欲しいんだって』


「............頼んでおく」


『よろしくお願いします』





ソファに座って落ち込む彼の背中に手を添える。






『ひさ』


「俺じゃないんだ...」


『んーひさのはたくさん家にあるからね…』


「サイン書いてやるのに」


『喜ぶと思うよ』


「喜ぶかなー?」


『私は喜ぶ!』


「Aが喜ぶのかよ!」





白い歯を出して笑ってくれた。
この笑顔がすごく好き。







私は旦那さんの隣に座り寄りかかる。
すると久義は私の頭を撫でてくれる。





「A?」


『私もサンタさんくるかなー』


「うーん...いい子にしてたら来るよ?」


『いい子だよー』


「じゃあもしサンタが来たらAはなに願うの?」


『ふふふっ...』


「なにー?」


『手紙書いて靴下に入れておこー』


「なんだよー!」








私は立ち上がりメモに願い事を書いて
タンスから久義の靴下を出してベッドの近くに置いておく。








「なにしてんの(笑)」


『サンタさんに願いごとー』


と言い残して私はお風呂に入りに行った。









お風呂から出て髪を乾かしてからリビングに向かう。


私がリビングに来たことに気付いた久義がソファから立ち上がり
白い歯を見せながら私の事を抱き締める。


「Aー」


『んー?』


「今ならクリスマスに間に合うかなー?」


『サンタさんがなんとかしてくれるでしょ?』


「うん、サンタさん頑張らないと」


『ふふふっ』


私の頭の上に口付けをすると手を繋いで一緒に寝室に向かう。









サンタさんへ
直人くんの弟か妹が欲しいです。

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作者名:おれんじ | 作成日時:2018年12月12日 23時

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