素敵な色 ページ29
『…アーミー変わってる。』
ｱｰﾐｰ「？！」
もぐっ…とサラダを食べながら私はそう言った。
こういうまっすぐなイカになら…少しくらい心を開いてもいいんじゃないかなって。
『私ゲソ白いからさ、小さいころからちょっと仲間外れにされるんだよね。』
…ほんとのこと。
私の唯一のコンプレックス。
『…変でしょ、コレ。コレのせいでチームも組めなくて…。いっつも野良で、一人で。』
ｱｰﾐｰ「…A…？」
感情が高ぶってしまい、目に涙が浮かんできた。
『…アーミーこういうの気持ち悪いって思わないの？』
散々、言われてきた「気持ち悪い」の言葉。
いわゆるインク差別。
こういうのに偏見のないアーミーはやはり育ちがいいのだろう。
ｱｰﾐｰ「そんなことない。…とても…綺麗な色ではないか。」
そっとゲソを撫でられる。
『…！』
ｱｰﾐｰ「白は美しい。何者にも染まらぬ、それでいて吸い込まれそうになるほどの魅力がある。」
『…えぇ…////』
ｱｰﾐｰ「ワガハイはAのゲソが変だなんて思わないぞ？」
…ムカつく。
……こんなお世辞くさい口説き文句なんかに、照れてる私に。
「本日のメインディッシュ、ｼｬｹのアクアパッツァ〜金イクラ風味〜でございます。」
丁度メインディッシュが届き、私たちの前には銀のクロッシュのつけられた皿が置かれる。
ｱｰﾐｰ「ああ、悪いな。」
ウェイターに律義にお礼を言ってから、ｱｰﾐｰはふたを外す。
テーブルマナーの分からない私はアーミーが食べる様子を見てまねた。
『…おいしい…！』
ｱｰﾐｰ「ああ、実に上手い。」
柔らかく煮込まれ、味付けのされた料理は昼間のカレーとはまた違った高貴なおいしさがあった。
『シャケなんて初めて食べた…。こんなに美味しいんだ…。』
夢中になって、一口、また一口と料理を口に入れる。
ｱｰﾐｰ「フッ、案外楽しんでいるようだな？」
『…ふ、ふん…！そ、そんなこと……ﾓｸﾞﾓｸﾞ…ないんだから…ﾓｸﾞﾓｸﾞ…////』
図星ではないか、とクスリと笑うアーミー。
その表情はカレーの話をしているときのようなうきうきとした表情とは打って変わって、
『(…あー…S4サマの余裕っていうか、そんな顔もすんのね。)』
若干抜けているところもある彼がなぜあのS4の一人であり、オレンジチームを率いて戦場を我が物にすることができるのか、その瞳の鋭さで分かった気がした。
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星空ブリキ - 今更ですが読ませていただきました! 主もスプラ大好きでゲームは二からですが妹とやっています。もうアーミーくんの恋愛探してたんです! もう最高です! (2023年1月21日 23時) (
レス) id: 1b71b0aa8f (このIDを非表示/違反報告)
角名 狂(プロフ) - マジですか！楽しみにしてます！ (2021年11月8日 21時) (レス) id: 9d7ef0cd22 (このIDを非表示/違反報告)
いなり(プロフ) - 角名 狂さん» こんな前の作品にコメントありがとうございます！最近は作品の更新ができていないのですが、スプラ3ももくぜんなので活動再開も視野に入れて頑張りますね！コメント、モチベーションになります！ありがとうございます！ (2021年11月8日 21時) (レス) id: 44292e34f7 (このIDを非表示/違反報告)
角名 狂(プロフ) - っ、ぁ素敵！ (2021年11月8日 20時) (レス) @page37 id: 9d7ef0cd22 (このIDを非表示/違反報告)
かしゃ*(プロフ) - すごくにやけました！特に最後のシーンとか！！お気に入り作者登録させていただきました！ (2020年7月26日 22時) (レス) id: 0639ff7076 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いなり | 作成日時：2019年10月18日 22時
