続き ページ31
「すー……すー……。」
「…フフフ…。」
すやすやと寝息をたてる少女の頬をぷにっとつねってブラックは微笑む。
しかし、その緩んだ表情もつかの間、彼は部屋の隅の方へ目を向けると抑揚のない声で言った。
「……いつまで見てるんですか……魔王様?」
何もないが、確かにいる。
姿を隠しても部屋に充満する隠しきれない魔力にブラックは最初から気付いていたのだ。
「お父様がこんなところにまで娘を見に来ているなんて……鬼ヤバに親バカですねぇ!」
皮肉を込めた台詞とともにブラックはカラカラと笑った。
「…怒ってます?大事な一人娘、オレちゃんに取られちゃって。」
挑発するように少女の髪をスルッと撫でると、ぐおん…と空間が歪むような音がした。
「オレちゃんを殺したければ、神でも仏でも連れてきたらどうです?そっちの方が娘さんに嫌われなくて済むんじゃないですかぁ?」
カカカ、と揶揄うように笑う。
しかし、その目は全くもって笑っていなかった。
彼も本気、そういうことだろう。
「オレちゃんはこの子から離れませんよ。死んでも、地獄の果てまで…ずーっと…。」
そう言って彼は真っ赤な舌で、少女の白い肌をぺろっと舐めた。
END
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イエイ - ぎゃああああああああああああ!!??いい作品すぎるー!?続きが待ちきれないぜ☆←落ち着け (9月12日 21時) (レス) @page43 id: 3b9832ac3e (このIDを非表示/違反報告)
おむすび - 個人的に余裕全開の先輩ブラックがうぶな後輩夢魔主を抱く(?)話しが好きです。(いいぞブラックもっとやれ) (2023年4月2日 7時) (レス) id: ef589f12bf (このIDを非表示/違反報告)
いなり(プロフ) - かりりんさん» コメントありがとうございます♪ぜひぜひ、気長にお待ちください (2022年6月20日 13時) (レス) id: 44292e34f7 (このIDを非表示/違反報告)
かりりん - 続き楽しみです❗️ (2022年6月17日 18時) (レス) id: 2cbb035564 (このIDを非表示/違反報告)
かりりん - こうゆう作品探してました。 (2022年6月16日 22時) (レス) @page38 id: 2cbb035564 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いなり | 作者ホームページ:Twitter → @inary_2055
作成日時:2020年12月25日 22時