続き ページ14
ブラックの言葉にAは顔を真っ青にした。
しかし、”微妙”とブラックが言ったのは、全くドキドキしていないと言えば嘘になると言う意味でもあルようで。
実際に彼は初々しく自分にキスを落としてくるこの少女に多少なりともゾクゾクとした感覚を覚えていた。
同時に、「自分が教えてやりたい」と言う欲すらふつふつと沸き始めた。
「ダメですね…オレちゃんが特別に教えてあげます。」
「へ…？」
ブラックが目を細めてニィ…と笑うと次の瞬間彼はAを押し返し互いの立場を逆転させた。
「こういうのは順序があるもんでしょう…？ムードがないと…」
「ぶ、ブラック先輩…？」
まるで、何かのスイッチが入ったかのように豹変したブラックにAは目を泳がせる。
「例えば…。」
「っ…！」
ブラックが優しくAの耳に息を吹きかける。
「……”愛してる” A…。」
「んぇっ？！」
「……こんなふうに、相手の耳元で囁かないと。」
「…っ、耳は…ダメ、です…っ。」
「カカカッ…いいですねぇ、その顔。…オレちゃん、ちょっとドキドキしちゃいます♪」
ブラックの恍惚とした表情と、彼の甘いささやきにAはくらくらするような目眩すら覚えそうになる。
しかし、もう既に目の前の悪魔を止めることなどできない。
「それと…コレもいいかもですね。」
「んぁっ？！」
かぷっ…という音と共に、Aの首筋にビリビリと電流のような刺激が走る。
ブラックのナイフのように鋭い牙が肌に食い込み、Aは思わず声をあげた。
「べろっ…ちゅ…。」
「んッ…痛ぁっ……ぁ。」
「どうです？ゾクゾクしてきました？」
「…ん。」ｺｸｺｸ
涙目で訴えたAにブラックは挑発的な目でそう言った。
(これじゃあ、どっちがサキュバスかわかりませんね。)
「……オレちゃんのこと、ちゃんと”骨抜き”にできるようにコレからたっぷりオレちゃん好みにレッスンしてあげます…♪もちろん、今夜も。」
首筋にほんのりと残った赤い花弁を、悪魔は愛おしそうに見つめて今度は彼女の口元を塞いだ。
END
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _(ｷﾘﾄﾘ線) _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
多忙のため後書きは後で…。
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◆禁断の誓い（しみじみ・切ない・暗め…？）→←◆骨抜きにして堕落。（微ｴﾛ?）
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イエイ - ぎゃああああああああああああ！！？？いい作品すぎるー!?続きが待ちきれないぜ☆←落ち着け (9月12日 21時) (
レス) @page43 id: 3b9832ac3e (このIDを非表示/違反報告)
おむすび - 個人的に余裕全開の先輩ブラックがうぶな後輩夢魔主を抱く(？)話しが好きです。(いいぞブラックもっとやれ) (2023年4月2日 7時) (レス) id: ef589f12bf (このIDを非表示/違反報告)
いなり(プロフ) - かりりんさん» コメントありがとうございます♪ぜひぜひ、気長にお待ちください (2022年6月20日 13時) (レス) id: 44292e34f7 (このIDを非表示/違反報告)
かりりん - 続き楽しみです❗️ (2022年6月17日 18時) (レス) id: 2cbb035564 (このIDを非表示/違反報告)
かりりん - こうゆう作品探してました。 (2022年6月16日 22時) (レス) @page38 id: 2cbb035564 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いなり | 作者ホームページ：Twitter → @inary_2055
作成日時：2020年12月25日 22時
