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____その日の夜____
時刻は午前0時をちょうど回った頃だろうか。
月の光すら入らないこの場所で唯一の明かりは、壊れかけの青白い蛍光灯だけ。
「よぉ、アバズレ。…用意はできてるか？まぁ、できてなくても待たねぇけどな。」
…そして、そんな唯一の光も目の前のこの男の影に遮られてしまった。
「ライダー看守は、憎まれ口しか叩けないのね。」
「フン、言うじゃねぇか。…でも、生意気な女ほど躾がいがあるってもんだよナァ？」
「……っ。」
「まぁ、いい。…オラっ、さっさと行くぞ。」
できるだけ音を立てないように、牢屋の鍵が開けられる。
(…システム管理官、マスク。一体どんな人物なの…。)
ライダー看守に連れられ、廊下を歩きながら、私は静かにそう思った。
____________________
「……ここだ。」
脱獄を防ぐために、この刑務所はわざと複雑なつくりにしてある。
看守によるカードキーや指紋認証によってしか開かない厳重なセキュリティをいくつかくぐり抜けた後
、ライダー看守は一つの部屋の前で足を止めた。
……いや、”部屋”というよりは”金庫”と言ったほうが近いかもしれない。
それほどまでに、目の前に現れたこの部屋は他の部屋から隔離されていて、厚くて重い鉄のドアを正面に構えていたから。
「…ここに、マスク看守がいるの？」
「他に誰がいるんだよ。…入るぞ。」
そう言ってライダー看守がドアノブに手をかけると、ドアは予想通りの重い金属音をたててゆっくりと開いた。
※なんと…リニューアルしました！（お知らせ）→←page15
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Ｓ４大好き - 楽しみです。がんばってください。 (2021年6月23日 16時) (
レス) id: fbf856d4c5 (このIDを非表示/違反報告)
いなり(プロフ) - Ｓ４大好きさん» コメントありがとうございます(*^^*)こちらの作品はまだ完結しませんが、完結したらまた新しくコロイカ作品を書く予定です。 (2021年6月22日 19時) (レス) id: 44292e34f7 (このIDを非表示/違反報告)
Ｓ４大好き - NEWの作品を書いて下さり、ありがとうございます。さすがです。また新しい作品をがんばって書いてください。応援してます。 (2021年6月22日 7時) (レス) id: fbf856d4c5 (このIDを非表示/違反報告)
Ｓ４大好き - ありがとうございます。 (2021年6月17日 14時) (レス) id: fbf856d4c5 (このIDを非表示/違反報告)
いなり(プロフ) - Ｓ４大好きさん» コメントありがとうございます！遅くなるとおもいますが、頑張って続きを執筆中ですのでもうしばらくお待ちください！！ (2021年6月16日 18時) (レス) id: 44292e34f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いなり | 作者ホームページ：何かあれば作者のTwitterまで ＠inary_2055
作成日時：2020年9月28日 22時
