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___翌日____
夜が明けても、私の頭の中は依然として昨夜のことでいっぱいだった。
(…ライダー看守…秘密…殺人…拳銃…)
ちぐはぐとした言葉のピースと共に、昨夜の記憶がフラッシュバックする。
「………。」
「……い、……おい。…Aっ！」
「わっ！」
ぼうっと物思いにふけっていると、聞き覚えのある低い声で怒鳴られ、私は我に返った。
声の主はもちろん、彼。ライダー看守だった。
囚人たちの朝の点呼をとりに来たライダー看守は、休み明けだからかいつもより不機嫌そうだ。
眉間にシワが寄っている。
「何回も言わせんな。…それともなんかあったか。」
ぎ、ぎくり。
「…な、何でもない。」
「ふぅーん？…。」
すると彼はいかにも怪しい、といったように私の顔を覗き込んだ。
ち、近い…っ。
「……………。」ｼﾞｰｯ
「……な、なに…？」
黄緑の中にどこか色気を秘めた瞳がゆっくりとまばたきされた。
まつ毛はボーイだからそんなに長くないけれど、キリッとしていて男らしい目。
(…顔はいいのに。…性格のせいで台無し。)
そんなふうに失礼なことを考えている間に、ライダー看守は顔を話すと
「フン、俺を出し抜こうなんざ妙なこと考えんなよ。…裏切ったらその時は…。」
「……っ。」
視線を首筋に下ろし、獲物を狙う狼のようにべろりと舌舐めずりをした。
(…ああ、やだ…。)
あの夜のことを、思い出す。
バトルでは見えない、ボーイとガールの力の差。
きっと、”裏切ればまたあの時みてぇにしてやる”という意図なんだろう。
(…でも、ライダー看守にびくびくしてるだけじゃ、ダメ。)
「…っ…それより、ライダー看守。」
「あ”？」
私は切り込むように、隠し持っていた封筒を、彼の目の前に叩きつけた。
「資金ができた。……会わせてほしい人が、いるの…。」
「……へぇ。」
私が封筒の中の札束をチラリと覗かせ、クスッと笑って見せると、
ライダー看守もその意味に気づいたようで、ニッと悪そうな笑みを見せた。
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Ｓ４大好き - 楽しみです。がんばってください。 (2021年6月23日 16時) (
レス) id: fbf856d4c5 (このIDを非表示/違反報告)
いなり(プロフ) - Ｓ４大好きさん» コメントありがとうございます(*^^*)こちらの作品はまだ完結しませんが、完結したらまた新しくコロイカ作品を書く予定です。 (2021年6月22日 19時) (レス) id: 44292e34f7 (このIDを非表示/違反報告)
Ｓ４大好き - NEWの作品を書いて下さり、ありがとうございます。さすがです。また新しい作品をがんばって書いてください。応援してます。 (2021年6月22日 7時) (レス) id: fbf856d4c5 (このIDを非表示/違反報告)
Ｓ４大好き - ありがとうございます。 (2021年6月17日 14時) (レス) id: fbf856d4c5 (このIDを非表示/違反報告)
いなり(プロフ) - Ｓ４大好きさん» コメントありがとうございます！遅くなるとおもいますが、頑張って続きを執筆中ですのでもうしばらくお待ちください！！ (2021年6月16日 18時) (レス) id: 44292e34f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いなり | 作者ホームページ：何かあれば作者のTwitterまで ＠inary_2055
作成日時：2020年9月28日 22時
