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「え…、な、何？」
「1011番…いや、Aちゃん…だっけ？君がライダーと何か企んでること、オレは知ってるんだよねぇ♪」
笑顔で尋問するアロハ看守に、私はぞくりとした恐怖を覚えた。
これは…完全にバレてる…。
「…な、何が目的なの？…っ、上に伝えて私を彼ごと潰すつもり？」
「え〜？そんなひどいこと、オレがするわけないじゃん♪」
きゅっ、と深く帽子を被りなおすと、彼はポケットから小さな封筒を取り出した。
「オレはただAちゃんを助けたくてさ。」
「…た、助ける…？何言って、」
「知りたくない？ライダー看守の秘密…♪」
「！」
封筒にちゅっとキスをして、アロハ看守は言った。
ライダー看守の…秘密…？
(…こいつ、何考えてるの。)
「こいつ、何考えてるの…って顔してるね。…ま、疑うのはしょーがないよねー。
…ってことで、コレ。大サービス♪」
「…？」
ぱさっと音を立てて、アロハ看守の持っていた封筒が独房の中に投げ込まれた。
「…っ！？う、嘘…！これって…！」
…中身を確認すると、
そこには、多額の現金。
私は息を飲んだ。
「お金が必要なんでしょ？…これはオレからのプレゼントってことで。…ね、信じてもらえたかな？」
「……。」
私は手の中の封筒をぎゅっと握りしめた。
(…怪しい。…こんなの、何か裏があるに決まってる…！)
確かに、お金はありがたい。
でも、それよりも、なぜアロハ看守が私がお金に困っていることを知っているのか。
なぜ助けようとするのか。
そして、彼とライダー看守は一体どんな関係なのか。
頭に引っかかることが多すぎて、とても完全には信用できそうにない。
「…あれ？まだ疑っちゃってる系？…まぁ、いいや。…で、どうするの？知りたいでしょ、彼のこと…。」
「……。」
私は迷っていた。
アロハ看守は信用できない。でも、だからといってライダー看守が完全に味方だとは思えない。
どちらを信じればいいのか、あるいは、どちらも信じてはいけないのか。
…迷いに迷って、私が出した答えは…
「…知りたい。でも、私はあなたの事も、ライダー看守のことも、完璧には信用しない。
あくまで、自分にメリットがあるから。利害関係の一致ゆえの決断。」
そう言うと、アロハ看守はケラケラと笑った。
「なるほどねー、オレたちを利用するけど信用はしない。凶悪犯らしい答えだね♪
…いいよ、君が契約してる男の正体。教えてあげる。」
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Ｓ４大好き - 楽しみです。がんばってください。 (2021年6月23日 16時) (
レス) id: fbf856d4c5 (このIDを非表示/違反報告)
いなり(プロフ) - Ｓ４大好きさん» コメントありがとうございます(*^^*)こちらの作品はまだ完結しませんが、完結したらまた新しくコロイカ作品を書く予定です。 (2021年6月22日 19時) (レス) id: 44292e34f7 (このIDを非表示/違反報告)
Ｓ４大好き - NEWの作品を書いて下さり、ありがとうございます。さすがです。また新しい作品をがんばって書いてください。応援してます。 (2021年6月22日 7時) (レス) id: fbf856d4c5 (このIDを非表示/違反報告)
Ｓ４大好き - ありがとうございます。 (2021年6月17日 14時) (レス) id: fbf856d4c5 (このIDを非表示/違反報告)
いなり(プロフ) - Ｓ４大好きさん» コメントありがとうございます！遅くなるとおもいますが、頑張って続きを執筆中ですのでもうしばらくお待ちください！！ (2021年6月16日 18時) (レス) id: 44292e34f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いなり | 作者ホームページ：何かあれば作者のTwitterまで ＠inary_2055
作成日時：2020年9月28日 22時
