40話 作戦 ページ42
「行ったな。」
モーさんがボソリと呟いた。それに続くように周りから口々と声が上がる。
「行きましたね。」
「行ったねー。」
「デュフフ、作戦成功と言うやつですかな？」
「いっえーい！」
モーさん、アストルフォ、黒ひげ、ロビンの順にハイタッチする。島原のアヴェンジャーさんの席には熱々のお料理が置いてあるが、これは私のだ。私が持ってきたのがマシュのである。
「成功しましたね、先輩。」
「うん、ありがとうマシュ。それにしても天草がよくこの時間に来るってわかったねー。」
厨房から出てきた可愛い後輩の頭を撫でるとくすぐったそうに彼女は目を細める。
「以前ジャックさんが一緒にご飯を食べる約束をしていると言っていまして。」
「トナカイさん！お師匠さんとあちらの女性をくっつけるのは成功ですか？」
「違うぞー。くっつけるとか言ってないぞー。」
マシュと話しているとピョン、と効果音が付きそうな勢いでジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ(わがカルデアではジャンヌリリィである)飛び出してきた。何を隠そう、今回の件の協力者の一人である。
「つーか昨日まで意地でも話し合わせるとか言ってた奴が本人の意思を尊重するとかどうしたんだよ。」
頬杖をついたままモーさんは不機嫌を隠さず私に聞いてくる。
「うん、色々考えてみてさ。多分カルナとアルジュナみたいに戦わせて終わりじゃないと思って。」
「いやあの二人も戦わせて終わってないんですけど。」
ロビンのツッコミに私は肘でつついた。そこは指摘しないでほしい。
「しかしあの二人でカップリングですか。いやぁいつぞやに聞いた女帝様も気になる・・・」
「あぁ！？誰のこと言ってやがんだよ髭野郎！」
黒ひげの発言にモーさんが突っかかる。どこが気に入らなかったかは不明だけれどよくあることなのでこちらもスルーしておく。
「で、オタクはあの二人にどうなってほしいんですか。」
私は夢についてまだ誰にも話していない。少し迷ったけれど、まだ話すべきではないと思ったからだ。
多分きっと、島原のアヴェンジャーさんですら最後の一言は覚えていないんじゃないだろうか。
「カルデアを壊さないくらいに仲良くなってくれたらいいなって。」
多分、難しいと思う。だって自分を殺した相手と仲良くなれなんて、無理だ。
本当は違う、本当はーーー
「うま。」
エミヤ特製の味噌汁を啜る。明日は、この場に彼女がいますように。
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コッペリア - renaさん» ありがとうございます。一気よみ、割と時間がかかるのに読んでくださって本当にありがたいです。続編でもよろしくお願いします。 (2018年3月25日 12時) (
レス) id: afa478f1da (このIDを非表示/違反報告)
コッペリア - Mさん» なかなか更新できなくて申し訳ありません…そろそろ続編ですのでそちらの方もよろしくお願いします。 (2018年3月25日 12時) (レス) id: afa478f1da (このIDを非表示/違反報告)
コッペリア - あっぷるさん» ありがとうございます。続編が完結して余ったページで作る予定なのでちょっと時間がかかりますがよろしくお願いします。 (2018年3月25日 12時) (レス) id: afa478f1da (このIDを非表示/違反報告)
rena(プロフ) - とても面白くて一気に読ませていただきました！更新楽しみに待ってます！ (2018年3月24日 23時) (レス) id: 8104f6caff (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 天草と夢主ちゃんがとても好きです^^*続き楽しみにしています。更新頑張ってください！ (2018年3月18日 21時) (レス) id: bf7dfd3d5f (このIDを非表示/違反報告)
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