Thirtyfive 惹かれてる ページ36
「―……何だ、じゃあ別れなかったのね」
『それを狙ってたのね！？』
旅団にもう一度ゲットバック。
マチに昨日の事を話すと、盛大にため息をつかれた。
「……お前ら、今……キスしたって？」
「団長！」
「仕事ばっかでイライラしてた所に、お前と付き合ってさ
それから聞きたくもねェ惚気をじっくりと……
キスしたんなら…今日は寝れねぇな」
『ご愁傷さま』
私の知らないところで惚気なんか言いやがって糞ピエロ…………。許す。
「団長っ！ 帰ってきたのかい？ 怪我はしてない？ 私が治して…」
「いや、いい
団員に無駄な労力を費やしてもらうからな」
部屋に戻る、なんてコートを翻したクロロ。
………あいつ暑くないのか。
「………情けない所、見せちゃったね」
『……え？』
「アタシさ…団長の事が好きなんだ」
………え？
「でも、あっちはただの団員と思ってるし
まず団員同士の色恋は禁止されてる
……だけど、アタシ……っ」
…その前に、全然知らなかったんだけど。
いきなり白状してくれたね。
……前まではわからなかった、恋の話。
だけど、今なら助言できるかもしれない。
『わかるよ、マチ
好きって理屈じゃないもんね
好きって認めたくない人を、好きになっちゃうし
好きになったらいけない人を好きになる
旅団の中にそんなルールがあるならさ…
そんなの吹き飛ばすぐらい、クロロに好きになってもらったらいいんだよ！』
「A…」
大した助言にはならなかった気がするけど
マチが笑顔になったから、いいのかな。
「……よしっ元気出たよ！
じゃ、もうアタシの話は終わり！
あんたのに戻るわよ！」
『え？ 私はもう昨日の話は終わっ、』
「違うわよ
明後日…何があるか知ってる？」
『え、何って…花火大会？』
「そ・う・よ
ここにヒソカを誘うの！」
……花火大会を、ヒソカと？
浴衣姿のヒソカを想像する。
「……ちょっと、A？
鼻血」
『うそ！』
マチに指摘されて気付く。
鼻の下を触って手に付く血。
―…あぁ、私も相当……
Thirtysix 白の浴衣で背伸びして→←Thirtyfour 初めての
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 190人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おそらまめ@個人経営(プロフ) - れおなさん» うわあああ素敵なコメントを頂いて僕も嬉しい限りです…！また機会があればヒソカの新作作りたいと思ってるのでその時も是非お願いしますね！ (2017年12月14日 6時) (
レス) id: 0b0bec3b96 (このIDを非表示/違反報告)
れおな - 素晴らしいヒソカをありがとうございますほんとにもうわたしの好み理想どストライクなヒソカでしたおかげで明日も生きていけます本当にこんな素敵な作品を生み出してくださってありがとうございますうぅう(落ち着け) (2017年12月12日 19時) (レス) id: 3fff1d4b8d (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ＠大学生(プロフ) - みさん» もう最後はめちゃくちゃ詰め込みましたけれども…！ 最後までお読みいただきありがとうございました！！ (2016年11月6日 23時) (レス) id: b11d7f77c2 (このIDを非表示/違反報告)
み - なんだかんだ幸せな感じで終わってて面白かった！ (2016年10月17日 10時) (レス) id: 05c76846ea (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ＠大学生(プロフ) - hshshshsさん» わぁ…！ 何て嬉しい褒め言葉でしょうか…。ありがとうございます、更新頑張ります！ (2016年8月24日 7時) (レス) id: b11d7f77c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おそらまめ
| 作成日時：2016年2月1日 0時
