Ten 靴ずれ ページ11
『〜…だって! 酷くない?』
「いや、それはAが悪いよ♠」
『えええ…ヒソカまでミルキの味方…』
「ボクだけじゃなくてきっと全員そういうよ♠」
電車に揺られながらヒソカと扉付近で喋る。
……ちなみに言うと、この男。
でかすぎて首が痛い。
月曜のこの時間帯は、みんな仕事や学校で忙しいみたいで、電車の中は混雑していた。
……ヒソカのおかげで、私は苦しく無くて済んでるんだけど。
律儀な事するなぁ……と、ちら、とヒソカの顔を盗み見ると、目があって
何ともないみたいに涼しい顔して微笑まれたから
脛を蹴ってやった。
「いたッ♧酷いじゃないかA♥」
『ヒソカのせいだっ』
「__……A、降りるよ◆」
『遊園地着いた?』
「ウン♥」
しばらくぼぉっとしてた私は、そんなヒソカの言葉によって鞄を持ち直した。
……れ、何か、足が…。
「……どうしたの?◆」
『え! あ、いや…何もないよ』
まさか、靴ずれ?
慣れない靴履いてきたから?
そんなありきたりな展開要らないよ
バレたらヒソカにきっと笑われるから絶対言わない! うん、言わない…。
「……さ、行こうか♠」
『ありがと』
入場券を買ってくれたヒソカに、また手を握られて遊園地へと入る。
随分ご無沙汰の遊園地に、少なからずも心が躍る。
『ねぇ! 何乗る? 最初っ』
「あのさ、ボクの任務でここに……まぁ、いいか♥」
ヒソカを引っ張る形でジェットコースターや、コーヒーカップに誘導する。
―…それにしても、今日は暑い。
…お水、持ってきてよかった。
「__……さ、A…そろそろ迷路に、……A?◆」
『……ッハァ、は、…っ』
2人でぶらぶらと歩いていると、いきなり襲われた、目眩。
それに加えての、吐き気と身体の震え。
立っていられなくなってずる、と座り込みそうになると、ヒソカが私の膝裏に手を入れて。
ぐいっっ
『…っえ、ヒソ、』
「黙ってなよ♧」
あまりにも簡単にひょい、と持ち上げられ
上を見ると不機嫌そうなヒソカの顔。
…また何かいうと怒られそうなので
首に手を回して、体を預けた。
***************
((…軽くて、びっくりした))
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おそらまめ@個人経営(プロフ) - れおなさん» うわあああ素敵なコメントを頂いて僕も嬉しい限りです…!また機会があればヒソカの新作作りたいと思ってるのでその時も是非お願いしますね! (2017年12月14日 6時) (レス) id: 0b0bec3b96 (このIDを非表示/違反報告)
れおな - 素晴らしいヒソカをありがとうございますほんとにもうわたしの好み理想どストライクなヒソカでしたおかげで明日も生きていけます本当にこんな素敵な作品を生み出してくださってありがとうございますうぅう(落ち着け) (2017年12月12日 19時) (レス) id: 3fff1d4b8d (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ@大学生(プロフ) - みさん» もう最後はめちゃくちゃ詰め込みましたけれども…! 最後までお読みいただきありがとうございました!! (2016年11月6日 23時) (レス) id: b11d7f77c2 (このIDを非表示/違反報告)
み - なんだかんだ幸せな感じで終わってて面白かった! (2016年10月17日 10時) (レス) id: 05c76846ea (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ@大学生(プロフ) - hshshshsさん» わぁ…! 何て嬉しい褒め言葉でしょうか…。ありがとうございます、更新頑張ります! (2016年8月24日 7時) (レス) id: b11d7f77c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おそらまめ | 作成日時:2016年2月1日 0時