Twentyseven バカを通り越して未遂 ページ28
『……なに？』
「ねェ、Aさっき上着着てたよね？◆」
『あぁ、それは……』
クロロに、と言おうとすれば、ちょいちょい、とヒソカに手招きされて。
何の疑いもなく純粋にてってけてーと駆け寄る私。
……すると、突然腰と膝裏を持ち上げられる。
所謂、お姫様だっこをされて。
『え、やだっどうしたのヒソカく……』
ときめきながらポーズをして見上げれば
その顔はいつぞやの不機嫌な顔をしていて。
…そして、何故か私の体は激しく揺れた後に
大きく宙を舞っていた。
『え？』
ひゅ、と私の喉が鳴った。
これ、……もしかして。
『ひ、やぁあぁあ！？』
バッ、……シァァンッッ
海に背中を思いっきり打ち付ける。
声にならない悲鳴を上げて沈んでいく体。
……これ、殺そうとしたの、私の事？
『ぷはっっっ！！！』
「痛かった？◆」
『殺す気か！！』
「殺意を持ってやったよ♠」
『何でそんなに怒ってんの！？
上着はクロロに貸した！！』
そう言って海から立ち上がれば
頭をぐっと持たれてつま先からてっぺんまで海の中に沈められた。
息ができない。死ぬ死ぬしぬしぬ。
「最初はね、海の中入ったらどさくさに紛れて紐とか取ってやろうと思ってたし、浮き輪取り上げてボクにしがみついて欲しいとか、あわよくばイチャイチャしようとか色々考えてたんだけど」
『生粋の変態だな』
「もう食べちゃいたいぐらいにね♠」
『冗談に聞こえないからやめて』
「やっぱり駄目だ♠」
……何が？
いや、発言全てが全部アウトなんだけどね。
突然あんな風に沈められたものだから私のなけなしの化粧はおざなりになったし、口と目の中はもれなく海水とお友達になった。
そしてそんな可哀そうな私を置き去りにどこかへ行ってしまうヒソカ。
『こんな濡れ雑巾みたいな彼女良く放っていけるな』
とか思ってたら、一瞬で戻ってきたヒソカ。
手には私の白いパーカー。
あ、向こうでクロロの死体がある。
「Aの水着姿なんてレアだけどいっぱい人が見てた……特に男が♧
大丈夫、後で抹殺しといてあげるからね♥」
『やめとけ彼氏が犯罪者とか笑えない』
……あぁでも。
『ヒソカって、本当私の事好きなんだね』
「当たり前じゃないかい♥」
何だか、幸せ。
((でも殺すのはやめようね))
(Aなら死体でも愛してあげる♥))
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おそらまめ@個人経営(プロフ) - れおなさん» うわあああ素敵なコメントを頂いて僕も嬉しい限りです…！また機会があればヒソカの新作作りたいと思ってるのでその時も是非お願いしますね！ (2017年12月14日 6時) (
レス) id: 0b0bec3b96 (このIDを非表示/違反報告)
れおな - 素晴らしいヒソカをありがとうございますほんとにもうわたしの好み理想どストライクなヒソカでしたおかげで明日も生きていけます本当にこんな素敵な作品を生み出してくださってありがとうございますうぅう(落ち着け) (2017年12月12日 19時) (レス) id: 3fff1d4b8d (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ＠大学生(プロフ) - みさん» もう最後はめちゃくちゃ詰め込みましたけれども…！ 最後までお読みいただきありがとうございました！！ (2016年11月6日 23時) (レス) id: b11d7f77c2 (このIDを非表示/違反報告)
み - なんだかんだ幸せな感じで終わってて面白かった！ (2016年10月17日 10時) (レス) id: 05c76846ea (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ＠大学生(プロフ) - hshshshsさん» わぁ…！ 何て嬉しい褒め言葉でしょうか…。ありがとうございます、更新頑張ります！ (2016年8月24日 7時) (レス) id: b11d7f77c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おそらまめ
| 作成日時：2016年2月1日 0時
