未成年の主張 ページ50
さっきまでの雰囲気とはまるで別世界。
責めていた人たちも皆を囲んで傘をさしてた。
「…結局俺たちはデクに辛い想いをさせただけだった
何の進展もない…遠回りをさせただけだ」
「進展ならありますよ」
最初からこうして受け入れてくれたらよかったのに…ってどうしても思っちゃうな。
私はきっと捻くれ者なんだろう。
「ここにあったんだ
OFAは人々の心が紡いできた力の結晶」
でも皆がそれでいいって言うならいい。
「ヒーローが暇を持て余す笑っちまうくらい明るい未来です」
大事な人がそれを幸せだと言うならそれでいい。
「親父
一緒にだ」
「あぁ…」
焦凍くんとエンデヴァーの会話で燈矢くんを思い出す。
あの時ちゃんと2人で話したときに付けられた足の火傷。
他のは治ったのにこれだけは消えないな…
そう言えば、あの日はテネシティと会ったんだっけ。
あれが最後だった。
連れ去られたのか逃げたのか分からないけど探さなきゃ。
「…A」
テネシティはお兄ちゃんを殺してなかった。
殺したのは燈矢くんだった。
なのに敵である彼らよりも守るべき市民に対して負の感情が大きくなる。
「A」
「…あ、ホークス」
「ぼーっとしすぎ、大丈夫？」
額に手を当てられて目を閉じた。
ホークスの手冷たい。
「熱はなさそうだけど」
「ないよ、大丈夫」
「大丈夫に見えん」
ホークスの手を払って前髪を直す。
雨でベタベタ。
「お母さんみたい」
「せめてお兄ちゃんにしてくれんかなあ」
「啓悟お兄ちゃん」
「…っ」
ちょっと頬を赤くしたホークス。
「あ、照れてる」
「いや、いきなり名前呼び」
「ホークス、そろそろ戻るぞ」
エンデヴァーがホークスに声をかけて雄英を出ようとする。
もう行っちゃう。
「またね、A」
「…ちゃんと連絡返して」
「ん、次はちゃんと返す」
きっとしばらく会えなくなる。
会えないのは今までと同じだけどこんな状況。
「ホークス、あのね」
「うん？」
不安を消したくてホークスに抱きついた。
「大好きだよ」
「俺もだよ」
私のナンバーワンヒーロー。
・
【続編のお知らせ】
脇役女子が主人公��
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ちらす(プロフ) - 神夜さん» コメントありがとうございます♡コメントいただくともっと更新するのが楽しくなるのですごく嬉しいです(^^) (11月10日 1時) (
レス) id: 76c578a8dc (このIDを非表示/違反報告)
神夜(プロフ) - 本当に大好きな作品で今までコメントはしない勢だったんですが思わずしてしまいました♡これからも更新たのしみにしております♡ (11月9日 21時) (レス) @page13 id: 7a3da2a4c7 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - 頭おかしい人間8号さん» いつもありがとうございます♡今までで一番早く続編に移行しました(笑)楽しんでいただけるようがんばります！ (11月1日 1時) (レス) id: 673d919b26 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - 月姫さん» ありがとうございます♡楽しくてすぐにお話がいっぱいになっちゃいます…(笑)絶対に完結まで続けますのでこれからもよろしくお願いします(^^) (11月1日 1時) (レス) id: 673d919b26 (このIDを非表示/違反報告)
頭おかしい人間8号 - 続編おめでとうございます！8章？なのか？が始まったのが昨日のことのように感じる、、、これからも更新頑張ってください！ (10月31日 22時) (レス) id: aaa997ad31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2023年10月31日 13時
