未成年の主張 ページ47
「我々は先手を打つべく緑谷出久を囮に敵の居場所をつきとめる作戦を取った！
だが充分な捜査網を敷けず成果はごく僅かしか得られなかった！」
正論だけじゃきっと分かってくれない。
でも私には何もできないから、見てるだけが精一杯。
「緑谷出久は敵の狙いであると同時にこちらの最高戦力の一角！
これ以上の摩耗は致命的な損失になる！
確かに最善ではない！！次善に他ならない！
不安因子を快く思わない事は承知の上でこの最も安全な場所で彼を休ませてほしい！
いつでも戦えるように
彼には万全でいてもらわねばならないのです！」
「あんたら失敗したから…そもそも今日本は無法になっちまったんだぞ」
空気がビリビリと揺れる。
ああ、ダメだ、それだけは…言わないで。
「んでまた失敗したからしわ寄せを受け入れろってあんたそう言ってんだぞ…！？」
離れてた出久の元に駆け寄る。
「聞かないで…！」
出久の後ろから耳を押さえた。
「ふざけるな！」
「それでヒーローのつもりなのか！！」
「勘弁してくれ！！俺たちはただ…」
「安心して眠らせてほしいだけだ」
溢れ出した不安の声は言葉の刃になって出久を責め立てる。
後退りする出久の耳をぎゅっと抑えた。
聞かないで、お願い。
せっかく私たちの声が届いたのにまた出久がひとりを選んでしまう。
「ウラビティ！！？」
その瞬間、ふわっと宙に浮いたお茶子ちゃんが雄英の上に立った。
『デ…緑谷出久は特別な力を持っています…！！』
「だからそんな奴が休みたいからってここに来るなよって話だろうが」
静かになって出久から手を離した。
『違う！迷惑かけないようここを出て行ったんです！！
連れ戻したのは私たちです！』
「麗日さん…」
『彼の力は…！あの…特別で！AFOに討ち勝つための力です！
だから狙われる！だから行かなきゃいけない！！
そうやって出て行った彼が今どんな姿か見えていますか！？』
お茶子ちゃんの言葉でやっと全員が出久を見た。
『この現状を一番どうにかしたいと願って
いつ襲われるかも分からない道を進む人間の姿を見てくれませんか！？
特別な力はあっても！！特別な人なんていません！！』
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ちらす(プロフ) - 神夜さん» コメントありがとうございます♡コメントいただくともっと更新するのが楽しくなるのですごく嬉しいです(^^) (11月10日 1時) (
レス) id: 76c578a8dc (このIDを非表示/違反報告)
神夜(プロフ) - 本当に大好きな作品で今までコメントはしない勢だったんですが思わずしてしまいました♡これからも更新たのしみにしております♡ (11月9日 21時) (レス) @page13 id: 7a3da2a4c7 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - 頭おかしい人間8号さん» いつもありがとうございます♡今までで一番早く続編に移行しました(笑)楽しんでいただけるようがんばります！ (11月1日 1時) (レス) id: 673d919b26 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - 月姫さん» ありがとうございます♡楽しくてすぐにお話がいっぱいになっちゃいます…(笑)絶対に完結まで続けますのでこれからもよろしくお願いします(^^) (11月1日 1時) (レス) id: 673d919b26 (このIDを非表示/違反報告)
頭おかしい人間8号 - 続編おめでとうございます！8章？なのか？が始まったのが昨日のことのように感じる、、、これからも更新頑張ってください！ (10月31日 22時) (レス) id: aaa997ad31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2023年10月31日 13時
