信頼 ページ5
雄英を出るために歩いてると避難してきた人たちとすれ違った。
全員が暗い表情…先の見えない避難生活に不安を抱えた人たちばかりだ。
「…ねえ、あれって」
「そうよ、テレビで見たわ」
「あれエンデヴァーの息子だよな」
「荼毘の弟だ」
「よく普通の顔して歩けるわ」
やっぱりそうなるよね…
焦凍くんへ向けられる心無い言葉。
聞こえるように言うなっての。
「…俺が来て安心させられるような、ヒーローになるつもりだったんだけどな」
「モブはコソコソ言うしか脳がねェんだろ！」
「爆豪くん、声が大きい」
慌てて爆豪くんの口を塞ぐ。
いや、全くその通りなんだけど！私だって言いたいけど！
今言っちゃ反感買うだけなのよ。
爆豪くんの口を押さえる手に力が入る。
悔しいな、焦凍くんを分かってもらえないのは。
「離せ！！殺す気か！！」
「あ、ごめん」
いつもより長く感じる道のり。
焦凍くんへ向けられる視線がすごく辛い。
「〜〜っ」
すごく嫌で仕方なくて焦凍くんの手を取って人のいない場所まで走った。
「A？」
「焦凍くんは何も悪くないよ！」
「ああ、知ってるぞ」
「ほんとに！？ほんとに分かってる？」
「Aが言ったんだろ」
って微笑む焦凍くん。
「…まあ、ちょっと気になっちまうけどな。
おまえのこと信じてるから大丈夫だ」
はあああどうしよう！！
こんな時なのに焦凍くんがめちゃくちゃ愛おしい。
「俺も皆に信頼してもらえるヒーローになる」
焦凍くんの気持ちとか…なんかもう色々。
考えてたらぶわって涙が出てきて私のほうが泣いてしまった。
「A…！？」
「うう、ごめん〜っ」
涙腺死んだのかな。
もう最近泣いてばっかだ。
涙を止めようと拭ってると焦凍くんに抱きしめられた。
「たまに、こうしていいか」
「…え？」
「こうしてると落ち着くんだ」
それはちょっと困るような気もするけど…
「ダメか？」
「いいよ」
そんな顔で言われたら断れないよね。
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ちらす(プロフ) - 神夜さん» コメントありがとうございます♡コメントいただくともっと更新するのが楽しくなるのですごく嬉しいです(^^) (11月10日 1時) (
レス) id: 76c578a8dc (このIDを非表示/違反報告)
神夜(プロフ) - 本当に大好きな作品で今までコメントはしない勢だったんですが思わずしてしまいました♡これからも更新たのしみにしております♡ (11月9日 21時) (レス) @page13 id: 7a3da2a4c7 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - 頭おかしい人間8号さん» いつもありがとうございます♡今までで一番早く続編に移行しました(笑)楽しんでいただけるようがんばります！ (11月1日 1時) (レス) id: 673d919b26 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - 月姫さん» ありがとうございます♡楽しくてすぐにお話がいっぱいになっちゃいます…(笑)絶対に完結まで続けますのでこれからもよろしくお願いします(^^) (11月1日 1時) (レス) id: 673d919b26 (このIDを非表示/違反報告)
頭おかしい人間8号 - 続編おめでとうございます！8章？なのか？が始まったのが昨日のことのように感じる、、、これからも更新頑張ってください！ (10月31日 22時) (レス) id: aaa997ad31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2023年10月31日 13時
