友だち ページ32
誰かに頭を撫でられてる感覚で目を覚ました。
それがすごく優しい手つきでまだ眠っていたくなってもう一度目を閉じた。
「A」
焦凍くんの声だ。
目開けたいのに開かないな、まだ全然眠たい。
「好きだ」
優しく囁くようなその言葉で脳が覚醒して目を開けた。
焦凍くんの膝に頭を乗せて寝ていたらしい体をゆっくりと起こして焦凍くんを見るとびっくりした顔をしてて。
「起きてたのか」
ばつが悪そうに目を逸らす焦凍くん。
「…私、焦凍くんの膝で寝てた？」
「いや、朝起きたらおまえが床で寝てたから…」
「そうなの…？」
寝落ちしちゃったっぽい。
「触って悪りぃ」
そう言うと自分の手を握って俯いた。
やっぱ焦凍くんの様子変。
「触っちゃダメなの？」
「いや…触られたくねェだろ」
「別にいいよ？」
触られるのが嫌なのに抱きしめられるの許可するわけないじゃんね。
「あ、てか焦凍くんなんでそこで寝てたの」
中庭のドアの前を指差してそう聞いた。
「悪りぃ…Aが居たから…」
「…焦凍くん、元気ない？」
さっきから変におどおどしてるような感じで。
目も泳いでるし、熱でもあるのかな。
そっと近づいて額に触れた。
「熱はなさそうだけど」
「体は大丈夫だ、わりぃ」
今日の焦凍くんめちゃくちゃ謝るな。
体は大丈夫って…心は大丈夫じゃないってこと？
「しょ…」
「轟くん！妖花くん！おはよう！」
声をかけようとしたけどそれは飯田くんの挨拶によってかき消された。
「妖花くんがもう起きてるなんて珍しいな！」
「私も早起きくらいできますよ」
そんな会話をしてるとだんだん皆が起きてきて焦凍くんと話せなくなってしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 210人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちらす(プロフ) - 神夜さん» コメントありがとうございます♡コメントいただくともっと更新するのが楽しくなるのですごく嬉しいです(^^) (11月10日 1時) (
レス) id: 76c578a8dc (このIDを非表示/違反報告)
神夜(プロフ) - 本当に大好きな作品で今までコメントはしない勢だったんですが思わずしてしまいました♡これからも更新たのしみにしております♡ (11月9日 21時) (レス) @page13 id: 7a3da2a4c7 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - 頭おかしい人間8号さん» いつもありがとうございます♡今までで一番早く続編に移行しました(笑)楽しんでいただけるようがんばります！ (11月1日 1時) (レス) id: 673d919b26 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - 月姫さん» ありがとうございます♡楽しくてすぐにお話がいっぱいになっちゃいます…(笑)絶対に完結まで続けますのでこれからもよろしくお願いします(^^) (11月1日 1時) (レス) id: 673d919b26 (このIDを非表示/違反報告)
頭おかしい人間8号 - 続編おめでとうございます！8章？なのか？が始まったのが昨日のことのように感じる、、、これからも更新頑張ってください！ (10月31日 22時) (レス) id: aaa997ad31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちらす
| 作成日時：2023年10月31日 13時
