友だち ページ31
酷い扱いだよほんと。
ていうか、焦凍くんはなんであんなとこで寝てたの…
もしかして私がいたから…？
いや、そんなことないかな？
「待っててくれたの？」
「待ってねェわ、見張ってんだよ」
「ちゃんと寝るもん」
電気もつけずソファでスマホを触る爆豪くん。
変わらず床で寝る焦凍くんの隣にしゃがみ込んだ。
「ここに放っておけないよね」
「起きねェならほっとけ」
「焦凍くーん！起きてー！」
体を揺すってみても反応なし。
よくこんな硬い床で寝れるよ、ほんと。
せめてソファに移動させたい。
「爆豪くん、手伝って」
「あ？なんで俺が」
「じゃないと私寝れないもん」
そう言うとまた舌打ちをした爆豪くんが今度は焦凍くんを俵担ぎしてソファに投げ捨てた。
「ざつ…！雑すぎ！」
「文句あんなら自分でやれ」
イケメンを雑に扱うなんて。
綺麗なお顔が傷ついてないか確認しようと焦凍くんの顔に触れた。
「燈矢兄…」
その寝言にびっくりして髪を触った手が止まる。
大丈夫だって言ってたけど大丈夫なわけないか…
泣きながら戦ってた焦凍くんの顔が頭に浮かんでくる。
「…私ここで寝る」
「あ？」
「焦凍くんをひとりに出来ない」
「いつもひとりだろ」
「そうだけど…そういう時もあるでしょ」
毛布取ってくると言うと「勝手にしろ」ってエレベーターに乗った爆豪くん。
冷たいやつだよ、ほんと…
いや、ツンデレだったわ。
「爆豪くん」
「あ？」
「心配してくれてありがとね、おやすみ」
返事が着替える前にエレベーターのドアが閉まったけどきっと何も言ってないだろう。
爆豪くんだし。
私も毛布取りに行かなきゃ。
・
「これでよし」
焦凍くんに毛布をかけて寝顔を見た。
寝顔綺麗すぎない？
「A…」
急に名前呼ばれてびっくり。
寝言っぽいけど…心臓止まりかけた。
一瞬、苦しそうに顔を歪めた焦凍くんが涙を流した。
「焦凍くん…」
どんな夢、見てるんだろ。
その涙を指で拭って頭を撫でた。
「大丈夫、ここにいるから」
焦凍くんが今まで抱えてきたもの全部大きすぎる。
いつか全部解決して幸せになってほしい。
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ちらす(プロフ) - 神夜さん» コメントありがとうございます♡コメントいただくともっと更新するのが楽しくなるのですごく嬉しいです(^^) (11月10日 1時) (
レス) id: 76c578a8dc (このIDを非表示/違反報告)
神夜(プロフ) - 本当に大好きな作品で今までコメントはしない勢だったんですが思わずしてしまいました♡これからも更新たのしみにしております♡ (11月9日 21時) (レス) @page13 id: 7a3da2a4c7 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - 頭おかしい人間8号さん» いつもありがとうございます♡今までで一番早く続編に移行しました(笑)楽しんでいただけるようがんばります！ (11月1日 1時) (レス) id: 673d919b26 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - 月姫さん» ありがとうございます♡楽しくてすぐにお話がいっぱいになっちゃいます…(笑)絶対に完結まで続けますのでこれからもよろしくお願いします(^^) (11月1日 1時) (レス) id: 673d919b26 (このIDを非表示/違反報告)
頭おかしい人間8号 - 続編おめでとうございます！8章？なのか？が始まったのが昨日のことのように感じる、、、これからも更新頑張ってください！ (10月31日 22時) (レス) id: aaa997ad31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2023年10月31日 13時
