特訓 ページ23
皆が寝静まった後、共有スペースに降りてきた。
中庭のドアを開けて外に出る。
大きめの毛布を敷いてその上に寝転がった。
「"
私の体内から広がっていくピンク色の霧は2キロを越えると空気中の酸素と混ざり合って見えなくなるみたい。
範囲拡大も徐々に出来てきてる。
「"
ブワッと心臓から放たれた薔薇の花びらが真上に飛び出す。
出久を見つけ出すのに休んでる時間なんてない。
皆の部屋にも花びらを送り込んだ。
誰かが出久のように出ていく可能性はゼロじゃないと思う。
誰にもいなくなってほしくないから、出て行った時に気付けるようにしたくて。
「…涙止まらない」
・
「…くん！！おき…！！」
呼ばれた気がして目を開けた。
ずいっと顔を覗き込んでくるメガネ…
「うわあっ！？」
「うわあっ！？じゃないぞ！妖花くん！何故ここで寝ているんだ！？」
「死んだのかと思った〜！」
って言う電気…歯磨きしながら言わないでほしい。
「妖花さん、起きましたの！？」
「なんでこんなとこで寝てたの」
あのまま寝ちゃったんだ…
完全に寝落ちしてた。
「泣いてたのか？」
「え？」
私の目元に触れた電気の指。
「赤くなってる」って言われた。
「すぐ泣くんだよ、そいつは」
「爆豪くん…」
「また風邪ひくぞ」
ふわっと頭にかけられた爆豪くんのパーカー。
いい匂いする。
「早よ中入れ」
「ん、ありがとう」
それを羽織って起き上がった。
こんなとこで寝たのに体全然痛くないや…
歩き出そうと一歩踏み出した時、あることに気付いた。
「妖花くん？」
飯田くんに声をかけられてハッとする。
「…先行ってて」
「どうしたんだ？」
まだ"
発動したまま眠ってたってこと？
「飯田くん！これ爆豪くんに返して！」
「物を投げては…妖花くん！どこ行くんだ！？」
飯田くんに爆豪くんのパーカーを投げて上に飛んだ。
寮のからずっと高い位置で周りを見渡す。
「できた…」
常時発動と範囲拡大。
どうして急に出来るようになったのか分からないけどこれで出久を見つけ出せる。
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ちらす(プロフ) - 神夜さん» コメントありがとうございます♡コメントいただくともっと更新するのが楽しくなるのですごく嬉しいです(^^) (11月10日 1時) (
レス) id: 76c578a8dc (このIDを非表示/違反報告)
神夜(プロフ) - 本当に大好きな作品で今までコメントはしない勢だったんですが思わずしてしまいました♡これからも更新たのしみにしております♡ (11月9日 21時) (レス) @page13 id: 7a3da2a4c7 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - 頭おかしい人間8号さん» いつもありがとうございます♡今までで一番早く続編に移行しました(笑)楽しんでいただけるようがんばります！ (11月1日 1時) (レス) id: 673d919b26 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - 月姫さん» ありがとうございます♡楽しくてすぐにお話がいっぱいになっちゃいます…(笑)絶対に完結まで続けますのでこれからもよろしくお願いします(^^) (11月1日 1時) (レス) id: 673d919b26 (このIDを非表示/違反報告)
頭おかしい人間8号 - 続編おめでとうございます！8章？なのか？が始まったのが昨日のことのように感じる、、、これからも更新頑張ってください！ (10月31日 22時) (レス) id: aaa997ad31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2023年10月31日 13時
