特訓 ページ21
「心操と何してたんだ？」
「特訓付き合ってもらってたの」
「そうか」
「早く中入ろ」と焦凍くんに声をかけて寮のドアに手をかけた。
「A」
背中に温もりが広がる。
また焦凍くんが私を抱きしめた。
「焦凍くん」
こんなのダメだよね。
焦凍くんは私を好きだけど私は焦凍くんを友達だと思ってるのに。
「ん、どうした」
でもダメだって言えない。
深く傷付いた焦凍くんの心が私を抱きしめることで少しでも癒されるなら…やめてって言うのは酷いのかもしれない。
「今日もイケメンだね」
「Aは今日も可愛いな」
それは無理。
今まで「そうか」「ありがとな」って薄い反応だったのに「おまえは可愛いぜ(キラーン)」は無理。
私の心臓がもたない。
「おふたりさんドアの前で何してんの」
そんな声が聞こえてビクッと肩が震えた。
慌てて焦凍くんの腕から抜け出すとため息を吐く瀬呂くん。
「せ、セロっち…」
「俺、帰りたいんだけど？」
「そうだよね！？私も帰るウン！」
「悪りぃ瀬呂」
3人で中に入ろうとすると瀬呂くんが耳元で「後で集合」と言ってきた。
なにそれ…こわい。
・
「いただきます」
「ここいいか？」
「あ！轟！轟に聞きたいことあるんだけど！」
晩ご飯の時間、焦凍くんが隣に座った。
女子の中に入って来れる勇気がすごいよ、君。
「ふたりって付き合ってたり…する？」
お茶子ちゃんが控えめにそう聞いて来た。
その質問に首を縦に振りまくる三奈。
「いや、付き合ってねぇ」
そうだよ、付き合ってないの。
なのになんでこんなことになってるのかね。
出久のこともあるのにね。
「抱きしめたりしてるのは！？」
興味津々の透ちゃんが腕をパタパタさせてそう聞いた。
「落ち着くんだ、Aは俺の味方でいてくれるから」
「…じゃあ私じゃなくて皆のことも抱きしめたら？
皆も味方じゃん」
そう言うと黙った皆。
なんとなく言ったけど今の言い方キツかったかも。
「…悪りぃ」
一瞬、驚いた顔をした焦凍くんが席を立った。
ちょうど食べ終わったらしくそのまま行ってしまう。
「A？怒ってる？」
「え？怒ってないよ」
響香にそう返すと眉間に皺が寄ってるって言われた。
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ちらす(プロフ) - 神夜さん» コメントありがとうございます♡コメントいただくともっと更新するのが楽しくなるのですごく嬉しいです(^^) (11月10日 1時) (
レス) id: 76c578a8dc (このIDを非表示/違反報告)
神夜(プロフ) - 本当に大好きな作品で今までコメントはしない勢だったんですが思わずしてしまいました♡これからも更新たのしみにしております♡ (11月9日 21時) (レス) @page13 id: 7a3da2a4c7 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - 頭おかしい人間8号さん» いつもありがとうございます♡今までで一番早く続編に移行しました(笑)楽しんでいただけるようがんばります！ (11月1日 1時) (レス) id: 673d919b26 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - 月姫さん» ありがとうございます♡楽しくてすぐにお話がいっぱいになっちゃいます…(笑)絶対に完結まで続けますのでこれからもよろしくお願いします(^^) (11月1日 1時) (レス) id: 673d919b26 (このIDを非表示/違反報告)
頭おかしい人間8号 - 続編おめでとうございます！8章？なのか？が始まったのが昨日のことのように感じる、、、これからも更新頑張ってください！ (10月31日 22時) (レス) id: aaa997ad31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2023年10月31日 13時
