小さな平和 ページ12
「汚い」
「だ、抱きしめてえ！！？？」
しかもあんたそれ私の水じゃん。
なくなったんですけど。
「電気、服ベタベタだよ…スマホも」
「あ、やべ！！」
ティッシュで電気の服を拭いていると焦凍くんも手伝おうとした。
「焦凍くんは座ってて、イケメンは何もしなくていいの」
「いや、手伝う」
「だめ、焦凍くん。それ以上優しくなったら完璧すぎて全人類がボロ負けよ」
「なんの勝負だよ」
電気の服の水分を一生懸命とってやっと乾いた。
「できた！」も顔を上げると顔と顔の距離が近すぎてあとちよっとズレてたらちゅーするとこだった。セーフ。
「ごめんごめん」
「…っ！」
笑って謝ると顔を赤くして目を逸らした電気。
ちゃんと照れるのやめて…！？余計恥ずかしいわ！！
「A、上鳴が好きなのか…」
「え？なんで？」
「今、キスしただろ」
「え！？いや、してないよ！？」
眉を下げて分かりやすく落ち込む焦凍くん。
「ギリギリセーフだったけどしてないよ」
「そうか…よかった」
「うんうん。で？電気はいつまで照れてるの」
「いや、普通この距離照れるっしょ！？
おま、ほんとに俺のこと女だと思ってるわけ！？」
「男だと思ってるよ、大丈夫」
何が大丈夫なのかちょっと分からないけど。
「ふああ…なんか眠くなってきた」
「でっけぇあくび…ふああ」
「あ、あくびうつった」
なんか意味あるらしいね、知らんけど。
今日は疲れたしもう寝ようかな。
思ってたよりも平和な気持ちで過ごせてよかった。
「そろそろ寝るね、おやすみ」
「おー。おやすみ」
「待ってくれ」
「ん？どした？」
焦凍くんにそう聞くと腕を広げた。
ああ、そっか…忘れるとこだった。
「電気、あっち向いてて」
「なんで？」
「いいから」
と電気に背中を向けさせて焦凍くんの腕の中に飛び込む。
「ありがとな」
「いーえ」
焦凍くんが落ち込まないように私が支えてあげなきゃ。
これくらいしか出来ないけど、これで焦凍くんの気持ちが少しでも楽になるなら。
「じゃ、おやすみ焦凍くん」
「ああ、おやすみ」
大事な人には心も元気でいてほしいから。
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ちらす(プロフ) - 神夜さん» コメントありがとうございます♡コメントいただくともっと更新するのが楽しくなるのですごく嬉しいです(^^) (11月10日 1時) (
レス) id: 76c578a8dc (このIDを非表示/違反報告)
神夜(プロフ) - 本当に大好きな作品で今までコメントはしない勢だったんですが思わずしてしまいました♡これからも更新たのしみにしております♡ (11月9日 21時) (レス) @page13 id: 7a3da2a4c7 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - 頭おかしい人間8号さん» いつもありがとうございます♡今までで一番早く続編に移行しました(笑)楽しんでいただけるようがんばります！ (11月1日 1時) (レス) id: 673d919b26 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - 月姫さん» ありがとうございます♡楽しくてすぐにお話がいっぱいになっちゃいます…(笑)絶対に完結まで続けますのでこれからもよろしくお願いします(^^) (11月1日 1時) (レス) id: 673d919b26 (このIDを非表示/違反報告)
頭おかしい人間8号 - 続編おめでとうございます！8章？なのか？が始まったのが昨日のことのように感じる、、、これからも更新頑張ってください！ (10月31日 22時) (レス) id: aaa997ad31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2023年10月31日 13時
