むすめん。と1人の女の子 (ページ27)

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二十三話ページ27

やっぱり、嫌だよね。

いくらシェアハウスの皆が受け入れてくれたからって。

甘いな、私。

野「俺は別に良いと思うけど？」

野崎さんが発すると周りからもどんどん言葉がでてきた。

フ「僕も野崎さんの意見に賛成です！」

ノ「俺も～。てかトイレ行ってくるわ。」

なんでそこで！？いや別に良いんですけどね！？

二「俺も良いと思う～…zzzz」

気「あおいは？」

あ「…え、あ、もっちろん！同い年同士よろしく！」

陽「皆さん…ありがとうございます！私、頑張ります！！」

野「でも、さすがに知名度が無いとちょっと心配だな。」

あ「僕も思ってた。ファンからの妬みとか…」

ぜ「歌い手とか踊り手とかはやってへんの？」

陽「あー…やってません。」

あ「やっぱり…。」

先「でも才能あるよ。歌も踊りも。あと、ツイッターで皆で拡散させればいけると思う。歌唱力なんてもう充分すぎるほどあるんだから。」

全「あ、いたの？」

先「え！？ヒドッ！！でも、今からでも遅くないんじゃない？次のステージは二ヶ月後でしょ？Aならいける。」

陽「本当ですか？」

気「いけると思うで。だって聞いてるだけで部屋の雰囲気すら変わってまうからな。」

と「なにそれ～。マジで気になるんだけど。歌ってみてよ～！」

ここで？恥ずかしいんだけど。

(とみたんの目がキラキラ)

な、なんじゃそりゃ！？！？！？！？！？！

しょうがない、歌おう。

陽「何を歌えば良いんですか？」

二「十六夜シーイング、がいいな。」

何時の間に起きてたの！？

フ「あ、僕音源ありますよ！」

♬～二番煎じside

陽「ファインダー越し…」

その時、俺らはレッスン場からまるで星が輝く世界へトリップしたようだった。

目が離せない。まるで吸い込まれたような気分になる。

陽「期待に応えられずに、輝けない僕を…」

陽「君という引力に引かれながら」

気づいたら、俺は、いや、俺らは

泣いていた。