刀ミュキャストはリア充でした。【佐藤流司】

今度は ページ22

Aside

稽古も進み、兼さんもだいぶ形になってきた


『はいおっけーお疲れー』


明日はリハーサル

なつかしいね

私が貧血になったやつだよ


ﾊﾞﾀﾝ


え？

勇「流司くん？！」


流司が真っ青で倒れてる


『ちょっと待て待て...流司、失礼します』

お姫様だっこで休憩室に連れていった

なんか、みんな目が点になってたけど


『貧血だね』


この時期ってなりやすいのかな

本番前の責任感がワァァァアってなっちゃうのかな←

『私が貧血になったらこんな感じなのかな』

血が来てないだけあって真っ青っていうか真っ白


流「ん...A？」

『大丈夫？寝てていいよ』

流「うん...」


辛そうだな

流司はあんまりならなそうだから、くるとキツいかも


頭を撫でていると私の手を大事そうに握りしめた

なんていうか、ラッコ感パない

私の手は貝殻かな？


ｶﾞﾁｬ

茅「流司、平気か？」

茅野さんだ

『貧血ですね。寝かしとけば大丈夫です』


茅「...なんかお前ら、似てるな」


『貧血ですか？』

茅「ああ。本番前になるところとか、他にも色々あるぞ」

似てる...のか

嬉しいな

茅「無理しないでいいと言っておいてくれ」

『はい』

そして茅野さんは出ていった


10分後

顔色がよくなってきた

『ﾌﾌﾌ』


流「A...？」


『おはよ』

流「えっと、俺...」

『貧血だよ。辛かったね』

流「...A、ちっちゃいときから貧血で...辛かったでしょ」

『まぁ、ね』

『茅野さんから伝言。無理しないでいい』


流「はーい...ぎゅってして」


甘えたさんかな

可愛い


『お膝来る？』

流「ん」

モゾモゾと私のお腹にくっつく姿が実に愛らしい

また頭を撫でたら、お腹に回した手の力が強くなって、「もっと」と言った

『流司可愛い』

流「A好き」




休憩室の外で、他のキャストはニヤニヤしていたらしい

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