九度目の、 ページ11
貴方side
「んで、どういう事か説明してもらおうか。」
ドン、という効果音が着きそうなくらいの仁王立ちをして居る快斗の前に、私はちょこんと正座をしていた。
…Why?
なぜ私がこんな目に合っているんだい?
仮にもあんたの命の恩人なんだけどなぁ、あっれえ?←
『はは、私なんの事か分かんないなー。』
「嘘付け。おめーの事を俺が見違えるはずねえだろ。」
『なんの事かさっぱりだし、誘拐は行けないと思うよお兄さん。』
そう。
私、井原 Aは、あの廃ビルでこの馬鹿に誘拐され、現在は即席で借りたホテルの中に居る。
よし、ここは知らない振りを突き通そうそうしよう。今世こそは平穏な日々を送りたいのだよ。
こいつが通話していた何処ぞの推理オタクは、私の声を聞いて位置情報を聞き出したっきり連絡来てないし。
多分こっち来てると思うけど。思うけども!
…いや、でも、ワンチャンあるぞコレ。
新一が来るまで一時間は絶対掛かるだろうから、それまでに私がこの
そんな私の希望も、次の瞬間には木っ端微塵に砕かれた。
バァン!!
鍵が掛かっているはずの扉から、見慣れた髪型の人物が息を切らしながら入ってくる。
…わー、きっと変態だね。
さっさと脱出しないとなー、あはは(棒)
「はぁっ…、A!」
『いや早いよ!!なに、どうやって来たの!?』
「あ。」
『あ。』
思わずそう突っ込んだ私に快斗が反応し、私もそれに釣られた。
…や っ ち ま っ た 。
「おま、やっぱりAだろ!」
『あはは、私の名前はAだよ何言ってんのお兄さん取り敢えず顔隠せやごら。』
ほぼハイライトが入っない目でそう答える。
そうだよ、私は井原 Aだよ何言ってんだ。
それはともかく、こいつは顔隠せ。
好敵手に顔バレすんぞごら。
私の死を無駄にするつもりか。
「…言っとくけど、コレは変装だからな。
後、はぐらかしても無駄だぞ。
さっきその口で風見さんって叫んだのを俺は忘れねえ。」
あはは、何言ってんの素顔じゃねえか。
君は素顔を変装って言い張る形で行くフレンズなんだね?
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作者名:除草剤 x他2人 | 作成日時:2019年6月8日 9時