140羽 ページ10
「あ、あの!し、清水先輩もAもうちの大事なマネージャーなので!あの!その!」
日向があたふたと説明していると、金髪の男は日向にぐいっと顔を近づけた。
「へぇー……お前らが倒したのか!2m!!」
「え?は、はい。」
「あーあー!俺も2mと遊んでみたかったのになぁー」
金髪の男は腰に手を当てて不服そうに言った。「あ、遊ぶ?」と不思議そうにし日向に、男は怪しげに笑う。
「試合はちょー楽しい遊びだろ?」
その笑みに僅かなざわつきを覚えたAは、少々好戦的に聞いた。
「……一次予選、突破されたんですか?」
「一次?俺たちは一次予選でてませーん。」
「うぇ!?じゃ、じゃあIH予選ベスト8以内!?」
「あー、4だったかなぁ」
「ベ、ベスト4!?」
日向が怯えたように言うと、頭を雑に撫でられた。
「じゃーな。もし代表決定戦で当たることがあったら、楽しくあそぼーぜー。」
そういって男二人は去っていった。
「(ベスト4……青葉城西と白鳥沢と条善寺と……あれ?条善寺?金髪……遊ぶっていうスタイル……。あの人たち、条善寺の人か!)」
と、そんなことを考えながら烏野のみんなの下へ合流した。
・
次の日の部活。
皆自主練習を始めた。
「……よし。行こう。」
「へ?」
急にAが呟いたために、隣に居た谷地が意味が分からないといった風に間抜けな声を上げた。
「あぁ、ごめんごめん。私今日上がるね」
「あ、うん!おつかれ!」
体育館の外に出て、ケータイの電源をつける。
そしてラインに追加されているトーク履歴が一つも無い人物のラインを開いた。
「(打つのはまどろっこいい。電話をかけよう。)」
通話ボタンを押して耳に当てる。
5コールめほどでその人物は電話に出た。
少し不機嫌な様子で。
「もしもし?」
『何、普通文書打つでしょ。……まぁいいや。で、連絡してきたって事は偵察した言ってことでいいの?』
「はい。お願いしていいですか?――及川サン。」
『……しょうがないな……え、まさか今日から来るの?』
「今日と明日お邪魔したいと思ってます」
『あっそ……ま、好きにしていいよ。そんじゃあとでね』
プツッと電話を切る。
すると、Aの目の前をまっくろな男が横切った。
「え……飛雄?」
影山は名前を呼ばれてビクッと反応すると、サングラスをはずして「なんで分かった!?」と避けんだ。
「(アホ丸出しだな)」
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もち - 初コメ失礼します。あの、セットポイントとマッチポイントの違いはご存知ですか?所々間違っています。凄腕マネという設定なら、そういうのはキチンとされた方が良いのでは…? (2020年8月9日 13時) (レス) id: 9c382bbadc (このIDを非表示/違反報告)
美衣(プロフ) - 135話で、角川の長身選手の身長が1ヶ所だけ間違えて書いてあります。 (2019年8月24日 11時) (レス) id: 17d30bab42 (このIDを非表示/違反報告)
魂祐 - 黄金川が正しいです (2017年6月6日 11時) (レス) id: f41f51613c (このIDを非表示/違反報告)
rina(プロフ) - 面白いです!155羽はどこに行ったんですか? (2017年1月27日 23時) (レス) id: b2365399a8 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔 - 雪氷さん» 楽しみに……!ありがとうございます!光栄でござる(*´`)← 好きと言ってもらえて嬉しいです!投票もコメントもありがとうございます!! (2016年8月9日 23時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤兎リエ輔 | 作者ホームページ:http://nekomoti
作成日時:2016年8月4日 4時