１７７羽 ページ46
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「あれ？Aちゃんは？」
青城との試合が終わり。烏野メンバーはコートから撤収した後、荷物整理を行っていた。そこに姿の見えないAに気づいて、谷地が日向と影山に聞く。
「あれ？そーいえばいねえな。」
「便所じゃねーの。」
「おまっ、女子相手にそれはねーだろ！」
谷地は少し不安には思ったものの、しっかりもののAのことだし迷子はないと考える。誰かに迷惑をかけることもないだろうと踏み、少しまてば返ってくるだろうとひとり自分をなっとくさせていた。
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「1人じゃなくなったあいつは強いよ。烏は群れで大きな白鷲さえ殺すかもね。それに、もっと気にしなくちゃいけない奴がいるんじゃないの？」
及川の前方から白い髪をなびかせ、Aが歩いてきた。たまたま通りかかった道に及川、そして牛島がいたことにAは一瞬目を見開いた後、すぐにいつもの鋭い目つきになって何もなかったかのように歩いている。
「お前の大好きな大好きな子白鳥も、もう毛並みを真っ黒に染めてる。親に牙を向ける姿は美しくも凶暴、ってね。」
Aは及川とすれ違う。お互い目だけで相手を睨みながら。
同じように目の前にいる牛島の隣を通り抜けようとしたとき、「A。」と牛島に呼び止められた。
「……はい。」
くるりと振り返って牛島と顔を合わせる。彼は相変わらずなまっすぐな瞳でAを見ていた。
「白い毛を残していないお前に白鳥沢に戻れとはもはや言うまい。……明日、最後の教えを説いてやる。選択を間違えたことへ大いに後悔するといい。烏達と一緒にな。」
「大丈夫ですよ。間違えてませんし、後悔もしませんから。」
ニヤリと口角を上げて、Aははっきりと牛島に言い放った。もう中学時代の彼に怯えていた自分ではないのだと、自分に言い聞かせるように。
「……そうか。明日会おう。お前たちを青城を制した強者として迎え撃つ。」
「望むところです。」
そこまで会話をして互いに方向を転換する。背を向けあい、反対方向へ歩み始めた。
怖くないわけではない。中学時代に抱いた絶対的エースである牛島への恐怖はそう簡単には消えないし、まだこの感覚を消したくもないのだと思う。それほどに中学時代彼と同じチームで過ごした日々はかけがえのないものだったから。
「(……それでも、私はもう�倏鯆斬瑤稜鯆鮫瓩覆鵑�じゃない。)」
その強い意思を闘争心に変え、Aはぎゅっと拳をにぎった。
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もち - 初コメ失礼します。あの、セットポイントとマッチポイントの違いはご存知ですか？所々間違っています。凄腕マネという設定なら、そういうのはキチンとされた方が良いのでは…？ (2020年8月9日 13時) (
レス) id: 9c382bbadc (このIDを非表示/違反報告)
美衣(プロフ) - 135話で、角川の長身選手の身長が１ヶ所だけ間違えて書いてあります。 (2019年8月24日 11時) (レス) id: 17d30bab42 (このIDを非表示/違反報告)
魂祐 - 黄金川が正しいです (2017年6月6日 11時) (レス) id: f41f51613c (このIDを非表示/違反報告)
rina(プロフ) - 面白いです！155羽はどこに行ったんですか？ (2017年1月27日 23時) (レス) id: b2365399a8 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔 - 雪氷さん» 楽しみに……！ありがとうございます！光栄でござる(*´｀)← 好きと言ってもらえて嬉しいです！投票もコメントもありがとうございます！！ (2016年8月9日 23時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2016年8月4日 4時
