168羽 ページ37
TOがあけて、また菅原のサーブから始まる。
同じように京谷を狙った……が
「オーライ!」
その後ろに居た花巻が飛び出してきて、京谷は左にずれた。
完璧にレシーブされるサーブ。
「(……影山のストレートと同じくらい、青城の対応力にも惚れ惚れするけど、ね。)」
その後、京谷によって放たれたスパイクはしっかり烏野のコートに打ちつけられた。
・
「田中さん!」
影山が田中に上げて、それを田中がブロック関係なしにブチ抜く。
その点によってサーブ権が返ってきた烏野。影山のサーブだ。
そこから青城、烏野ともに長くつなぐ。
その中で、及川がレシーブをした。
及川がファーストタッチ。セットアップを行ったのは――
「わたっち!」
リベロだった。
バックラインから踏み切って京谷へトスを上げる渡。
そのスパイクをしっかり打ち込んで、ブロックアウトで点を取られた。
――次も、TOあけの次も、そのまた次のサーブでも。
3点連続で京谷によって点を入れられた。
もう一度烏野がTOを取る。つい先ほど取ったばかりであるが、悪い流れを断ち切るために仕様が無い。
……ただ、これでもうTOは使えなくなってしまった。
・
また京谷のサーブから始まる試合。
力強くはじき出されたサーブをなんとか澤村は拾ったが、長い。
そのまま松川にダイレクトで叩き込まれ、点を取られた。
「少し下がって下さい!技術的と正確的に、前に落とすなんてことするはず無いですから」
Aが少し声を出すと、みな「おう!」といって全体的に下がる。
京谷のサーブが放たれる。
――田中の元にやってきたサーブを、きっちりと田中がレシーブした。
走りこんできた日向に影山がトスを上げ、日向が打つ。
ギリギリ渡が追いつけず、点を取った。
この点によってサーブ権が烏野にうつる。
日向がボールを持ったとき、ピーッと笛が鳴らされて、10番の札をもった山口がそこには立っていた。
「(流れを変える一本。見せてやりなよ、山口くん)」
エンドラインの少し後ろに立って目を閉じている山口。
ピッと鳴らされた笛の音にビビッていない様子から冷静さが伺える。
シュッ、とサーブトスを上げた。
「(あ、入る。)」
Aは直感的にそう感じた。
山口は飛んで、弱く、無回転に――打った。
・
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もち - 初コメ失礼します。あの、セットポイントとマッチポイントの違いはご存知ですか?所々間違っています。凄腕マネという設定なら、そういうのはキチンとされた方が良いのでは…? (2020年8月9日 13時) (レス) id: 9c382bbadc (このIDを非表示/違反報告)
美衣(プロフ) - 135話で、角川の長身選手の身長が1ヶ所だけ間違えて書いてあります。 (2019年8月24日 11時) (レス) id: 17d30bab42 (このIDを非表示/違反報告)
魂祐 - 黄金川が正しいです (2017年6月6日 11時) (レス) id: f41f51613c (このIDを非表示/違反報告)
rina(プロフ) - 面白いです!155羽はどこに行ったんですか? (2017年1月27日 23時) (レス) id: b2365399a8 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔 - 雪氷さん» 楽しみに……!ありがとうございます!光栄でござる(*´`)← 好きと言ってもらえて嬉しいです!投票もコメントもありがとうございます!! (2016年8月9日 23時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤兎リエ輔 | 作者ホームページ:http://nekomoti
作成日時:2016年8月4日 4時