１６４羽 ページ33
そして２３対２２と言う曲面。烏野はなんとか一点リードしているというところ。
そんな中でまたやってきた
――及川のサーブ。
酷く集中した様子の及川がサーブを打った。
バシンッと今までに聞いてきた中でもっとも強烈な音が響いた。
澤村も、西谷も反応しない。
……だが、それはアウトの判定となった。
だからといって、アウトと知って反応しなかったわけじゃない。
――単純にできなかったのだ。
「(いや……いや、いや何あのサーブ……)」
開いた口がふさがらない、とはこんな感情のことを言うのだろう、とAは初めて思った。
「(……まぁ、アウトなら結果オーライ。これでうちは２４点。)」
２４対２２。
つまり烏野のマッチポイント。
影山のサーブから試合が始まる。
それを渡が完璧に及川の頭上へ返した。
及川が使ったのは岩泉。バシン！と激しい音を立ててそのスパイクは決まった。
流石は青葉城西のエース、と言ったところだろうか。
「(あと一点でデュース……)」
そんな曲面で、審判の笛がピーッとなった。
青城のコートには１３番の札を手に持った選手がいる。交代するらしい。
「(この場面で交代……しかも彼、京谷さん、だったかな。ちょっとマズい)
……このセット、絶対取りましょうっ！！１６番しっかり警戒してください！」
「おーっす！」
TOを使うわけにも行かないので大雑把に�犒找�しろ�瓩箸靴�いえないのが歯がゆい。
青城に偵察に行ったAには分かっていた。あの男の実力や恐ろしさが。
「(……流れを掴みたいところ、だけど。)」
・
岩泉のサーブから試合が再開した。
セットポイントを握られているというのに攻撃的なジャンプサーブで攻めてくる面は流石だ。
それをつないで、田中がスパイクを打つ。
青城はワンタッチを取り、「チャンスボール！」と叫びながら渡が及川にボールを渡す。
金田一が走っており、及川自身金田一に上げた――つもりであった。
後ろ方はしってきた金髪の男……１６番、京谷賢太郎。
彼は金田一を無理矢理追い越して、あげられたそのボールを奪い取るようにスパイクを打った。
そのスパイクは強烈で、激しい音を立ててコートに落ちた。
誰も反応できないまま。
――だが
ピッと笛が吹かれて審判が揚げた旗は――赤色。
京谷の打ったスパイクはアウトだった。
こうして、烏野は青葉城西相手に第一セットを奪った。
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もち - 初コメ失礼します。あの、セットポイントとマッチポイントの違いはご存知ですか？所々間違っています。凄腕マネという設定なら、そういうのはキチンとされた方が良いのでは…？ (2020年8月9日 13時) (
レス) id: 9c382bbadc (このIDを非表示/違反報告)
美衣(プロフ) - 135話で、角川の長身選手の身長が１ヶ所だけ間違えて書いてあります。 (2019年8月24日 11時) (レス) id: 17d30bab42 (このIDを非表示/違反報告)
魂祐 - 黄金川が正しいです (2017年6月6日 11時) (レス) id: f41f51613c (このIDを非表示/違反報告)
rina(プロフ) - 面白いです！155羽はどこに行ったんですか？ (2017年1月27日 23時) (レス) id: b2365399a8 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔 - 雪氷さん» 楽しみに……！ありがとうございます！光栄でござる(*´｀)← 好きと言ってもらえて嬉しいです！投票もコメントもありがとうございます！！ (2016年8月9日 23時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2016年8月4日 4時
