１５８羽 ページ27
「烏養さんが、終盤だし、東峰さんにトス集めてもいいかもな、って。」
「おう。」
烏野のサーブから始まり、和久南がつないでスパイクを打つ。
それを田中が拾って、四人のスパイカーが同時に走り出した。
シンクロ攻撃だ。
「(日向が後衛に下がってる今一番警戒されるのは旭さん。
そこで、なわけだ)」
影山がトスを上げた先は東峰ではなく縁下だった。
その選択にAは思わず少し感心してしまう。
２３対２１。その差わずかに二点。
ここにきて東峰のサーブが回ってきた。
――が、そのサーブはギリギリアウトになってしまう。
２３対２２。一点差。
そしてさらに、相手のサーブもアウトになった。
２４対２２。二点差、そして烏野のマッチポイント。
そしてこの一点のローテーションによって、日向が前衛にあがってきた。
・
中島がフェイントをかける。
２４対２３。一点差。依然として烏野のマッチポイントに変わりなし。
相手のサーブから始まる。
そのサーブはネットに当たって、ギリギリ西谷がレシーブした。
影山が使ったのは日向――が、タイミングとトスが合わず少し高いトスが上がる。
日向はそれを器用に左手で打った。
「日向ぁぁ！ばたばたしない！！いいジャンプは？？！」
「！……いい助走から！」
和久南がボールをつなぎ、中島に上げられる――
中島がブロックアウトで狙うコースを日向が感じ取り、守ろうとしたが間に合わず
バシン！と強くはじかれたボールは日向の手に当たってはじけ飛ぶ。
誰もが決まると思ったスパイク。
――それを縁下が少しジャンプして、片手で拾った。
日向が助走する。
そのまま影山の元へ帰るボール。
しっかり踏み切って、飛んだ。
ベストな位置に出された。
バシッ！！と音がして、２番の男の腕に当たって、ボールはコートの外へはじけ飛び、床に着いた。
ピッピー、と無機質な笛の音が響いて
さらにそのすぐ後に、烏野の「よっしゃああああ！！」という叫び声も響いた。
――対和久谷南戦。２５対２３。激戦の結果、烏野高校が勝利を収めた。
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もち - 初コメ失礼します。あの、セットポイントとマッチポイントの違いはご存知ですか？所々間違っています。凄腕マネという設定なら、そういうのはキチンとされた方が良いのでは…？ (2020年8月9日 13時) (
レス) id: 9c382bbadc (このIDを非表示/違反報告)
美衣(プロフ) - 135話で、角川の長身選手の身長が１ヶ所だけ間違えて書いてあります。 (2019年8月24日 11時) (レス) id: 17d30bab42 (このIDを非表示/違反報告)
魂祐 - 黄金川が正しいです (2017年6月6日 11時) (レス) id: f41f51613c (このIDを非表示/違反報告)
rina(プロフ) - 面白いです！155羽はどこに行ったんですか？ (2017年1月27日 23時) (レス) id: b2365399a8 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔 - 雪氷さん» 楽しみに……！ありがとうございます！光栄でござる(*´｀)← 好きと言ってもらえて嬉しいです！投票もコメントもありがとうございます！！ (2016年8月9日 23時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2016年8月4日 4時
