１４６羽 ページ16
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「……日向翔陽、と及川と岩泉……それとAか。」
日向にぶつかられた相手である牛島は静かにそう言った。交わった視線の圧に気圧されて、「どうも。」と少し逸らす。対して日向は名前を覚えられていたことにきょとんとしていた。
「なにこのタイミング。」
「知るか。」
「お前たちにとっては高校最後の大会か。健闘を祈る。」
牛島の何気ないその一言。それは及川と岩泉の琴線に触れ、2人は怒りを顔に滲ませて反論する。
「ほんっと腹立つ……！！」
「全国行くんだから最後じゃねぇんだよっ！」
「……全国へいける代表枠は1つだが？」
その言葉が及川達への煽りになっているとも気づかず、牛島の顔は至極平静だ。無自覚でこんなこと言ってるんだもんなあと苦笑いした後、Aはひとつ呼吸をしてから彼に問いかけた。
「……それが白鳥沢であることに揺るぎは無い、ってことですか？」
「あぁ。当前だ。」
あまりにまっすぐ言い放つものだから、及川と岩泉は怒りで爆発しそうな表情だ、Aもまた、牛島から発せられる圧に中学時代を思い出し何も言えないでいる。そっと背中に冷や汗が伝うのを感じていた。
宮城県ベスト4の主将とエース、全国3本の指のエース、そんな彼らが睨み合っていればギャラリーが増えるのも無理は無い。
「うわっ、白鳥沢と青城！一触即発？」
「まてよ！真ん中に言いるマネージャー……白鳥じゃねえか？」
「ってことはあのチビ、2m倒した烏野だ！烏野の10番！」
そんなことを周囲が囁く中、日向も負けじと声を上げる。
「か、勝つのは烏野で、」
そこまで言いかけたけれど、牛島と及川と岩泉の3者から一斉に睨まれて押し黙り後退した。「もうちょっと頑張ってよ格好悪い……。」とあきれ顔で日向に声をかけた後、Aはしっかり目線を彼らに合わせて宣言する。
「悪いですけど、全国へ行くのは烏野なので。」
Aからのまっすぐな挑戦状に、3人は好戦的な顔を見せた。
「へぇ、言ってくれんじゃん。」
「上等じゃねえか。」
「……お前は道を間違えた。それを証明しよう。――誰であろうと受けて立つ。」
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かくして始まった、春高予選第一回戦。
「いくぞ！！」
澤村の掛け声で選手たちがコートへ向かう。
「ここにいる誰よりも遊ぶぞ！！」
「イヤッホー！！」
条善寺のそんな妙な行動に皆が驚く。ギャラリーのどこかで観客の男が呟いた。
「でた、"お祭りチーム"条善寺。」
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もち - 初コメ失礼します。あの、セットポイントとマッチポイントの違いはご存知ですか？所々間違っています。凄腕マネという設定なら、そういうのはキチンとされた方が良いのでは…？ (2020年8月9日 13時) (
レス) id: 9c382bbadc (このIDを非表示/違反報告)
美衣(プロフ) - 135話で、角川の長身選手の身長が１ヶ所だけ間違えて書いてあります。 (2019年8月24日 11時) (レス) id: 17d30bab42 (このIDを非表示/違反報告)
魂祐 - 黄金川が正しいです (2017年6月6日 11時) (レス) id: f41f51613c (このIDを非表示/違反報告)
rina(プロフ) - 面白いです！155羽はどこに行ったんですか？ (2017年1月27日 23時) (レス) id: b2365399a8 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔 - 雪氷さん» 楽しみに……！ありがとうございます！光栄でござる(*´｀)← 好きと言ってもらえて嬉しいです！投票もコメントもありがとうございます！！ (2016年8月9日 23時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2016年8月4日 4時
