１４２羽 ページ12
次の日の放課後。
Aは及川にまた電話をかけていた。
「もしもし。昨日はどうも。」
『挨拶もなしに帰ってるんだもん。ビックリしたよ。
……で、電話かけたって事は今日も来るってことでオッケー？』
「問題ないですか？」
『……ま、いーよ。それじゃーね』
「はい！ありがとうございます！」
『……お前に真っ向からお礼言われると調子狂う。じゃあね！！』
通話が終了されてトーク画面に戻る。
「(素直じゃない人だなぁ)」
と内心で思いながら、バス停に着いたバスに乗り込んだ。
・
「失礼しま」
「やっほー、白鳥ちゃん！」
「……あ、はい」
言葉をさえぎられて若干不服そうなAを、他の青城のメンバーが凝視した。
「なーんで烏野のマネージャーの白鳥さんが今日もうちに来てるのか説明してくれるよなぁ？及川。
昨日の件はあらかじめ聞いてたけどよぉ。なぁクズ川」
「ひっ！い、岩ちゃん怖い怖い！！そしてなんで二回目だけクズになったの！」
「……言ってなかったんですね」
岩泉に肩をグッと掴まれている及川。
Aの周りにぞろぞろと青城のメンバーが集まってきた。
「えっと、今日俺が許可出した上で烏野のマネージャーちゃんが偵察にきてまーす！」
「……白石A、です。偵察もですけど、一応マネージャーも勤めようかなと思ってます。えーっと、よろしくお願いします？」
Aの言葉に選手たちが「おぉ」と小さく歓声を上げた。
「水道とかの場所教えるわ。」
「あ、お願いします。」
岩泉が手をちょいちょいと動かしてこっちへこい、と促す。
それについていってドリンクを造るための粉や水道の場所を教えてもらった。
体育館に戻るとなにやら一人増えていて、その人物を皆で囲っていた。
「なんだよ……まだ三年いんのかよ。IH予選で負けて引退したと思ったのに」
その言葉に及川以外の青城の三年は今にも金髪の男に飛び掛りそうになっていた。
「ははっ。相変わらず狂犬ちゃんはおもしろい！」
「へんな呼び方しないでもらえますか」
「あぁ、及川サンのいる代でプレーできてよかった！……って、思えるようにしてあげるね。」
その一瞬だけ及川の雰囲気が変わった。
その雰囲気を本能で察知した、と言う風に、狂犬ちゃん、と呼ばれた男……京谷は後退して及川を警戒する姿勢を見せた。
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もち - 初コメ失礼します。あの、セットポイントとマッチポイントの違いはご存知ですか？所々間違っています。凄腕マネという設定なら、そういうのはキチンとされた方が良いのでは…？ (2020年8月9日 13時) (
レス) id: 9c382bbadc (このIDを非表示/違反報告)
美衣(プロフ) - 135話で、角川の長身選手の身長が１ヶ所だけ間違えて書いてあります。 (2019年8月24日 11時) (レス) id: 17d30bab42 (このIDを非表示/違反報告)
魂祐 - 黄金川が正しいです (2017年6月6日 11時) (レス) id: f41f51613c (このIDを非表示/違反報告)
rina(プロフ) - 面白いです！155羽はどこに行ったんですか？ (2017年1月27日 23時) (レス) id: b2365399a8 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔 - 雪氷さん» 楽しみに……！ありがとうございます！光栄でござる(*´｀)← 好きと言ってもらえて嬉しいです！投票もコメントもありがとうございます！！ (2016年8月9日 23時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2016年8月4日 4時
