嫌いじゃないのに、

会いたい ページ6

『じゃ、次私だね』


私はペラペラと英語で自己紹介を済ませる。そして、天馬さんはぽかんとしながら私を見つめる

多分、私が何言っているのかわからないのだろう。

天馬さんの反応面白いから、わざと分かりにくい英語喋ってしまったのだ。

『何その顔、かわいい。』

「っ……黙れ！！」

顔を赤くし、ふい、と顔を逸らされた。

『英語、教えてあげようか？』

「……！？？」

もちろん、冗談である。私は、顔を真っ赤にして
"お前の力なんていらん！！"的なことを言う天馬さんが見たいだけなのだ。

「……、ぅ……お、教えて……ほ、しい…」

『えっ』


……嘘…

思っていた反応と全く違く、天馬さんは初めて、そう。初めて私に素直になった。


『……へぇ〜』

私はニヤニヤしながら天馬さんを見た

「っ……！！！やっぱいらん！！！そもそも…お前のようなやつに教えられなくても、このオレならできる！！誰がお前の力なんぞ借りるか！！ばかやろう！！オレに構うな！えっと……ば、ばか！！！あ……あほ！！このわからずや！！！」

『わー。饒舌』

随分とお怒りのようだ。ウケる
けど、悪口のボキャブラリー少なすぎる

写真撮りたいな、この顔。青柳くんに送りたい

…というか……早く

『青柳くんに、会いたいな……』

素直な子に癒されたい……
……念のため言っておこう。私は、別に青柳くんのことを恋愛的には見ていないのだ。

弟にほしい可愛さだし……なにより素直だし…すっごく可愛いから好きだけど

「……と、冬、弥に…？なぜ、…」

苦しそうな震えた声が聞こえたような気がしたが、きっと幻聴だと思い、私は聞き流した

至福のお昼→←なんかごめん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す