兄の溺愛っぷりが異常な件__2

お風呂 ページ7

『ごちそうさま。』

晩御飯を食べ、そそくさと部屋に戻る。

…こんなことしてるけど……お風呂入らないとだ。

「A、お風呂一緒に入ろうか」

『ノックしろって。』

「え？」

ノックせずに、澄ました顔で部屋に入ってくる兄に心の中でため息をついた。

…この年で兄妹が一緒に風呂入るとか普通にやばいよな


『申し訳ありません、そういったお願いは受け付けておりません。』

「そんな……！！いいだろう…？もう何年も一緒に入ってないじゃないか…！」

兄はガバッと抱きつきながら、わざとらしく泣き真似をする。

『兄妹がこの年で一緒に風呂入るとか恥ずかしいでしょうが』

「A…今日一日、僕の言うことを聞くんだろう？」

『そういうお願いは受け付けておりません！！！！』



ズイズイと近づいてくる兄から逃げるように、私は素早く着替えを持って部屋を飛び出した


…



『はぁ……』


風呂に浸かり、溜まった疲れを吐き出すようにため息をつく

……もう二度とアイツとは愛してるゲームやらん。あー、今日休みなのに全然休めてない…


…そろそろ、風呂から出るか。兄が入ってきたら嫌だし。



……

「どうして先に出ちゃうんだいA……！！入ろうと思ってたのに！」

『入ってくんな！！！』

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