兄の溺愛っぷりが異常な件__2

風邪ひいた。 ページ32

『う“〜〜……』

風邪ひいた。(迫真)


原因は何かわからない。多分昨日布団もしかないで昼寝したっていうやつかな(それしかない)

死にそう…

「ただいま、A」

『……おにいちゃん…』


ああ…そっか、さっき、買い物に行ってくれてたんだ…


『ごめん…今日、だいじなショーの日だったのに…』

「ううん、大丈夫だよ。ショーも大切だけど
それ以上に、かわいいかわいいAが大切だからね。」

そう言いながら、お兄ちゃんは私の頭を撫でてくれた

『うん』


撫でられたところがふわふわする。もっと撫でてほしい、なんて、思ってしまった

『もっと……』

「え…」

やべ、本音出ちゃった…慌てて口を抑える


「かわいい……フフ、よしよし…」

『…ん……』


なんか、変。熱出てるからか、無性に寂しいというか…

やば……頭めっちゃどくどくする…きもちわる…

「A、大丈夫かい？苦しいよね、よしよし…」

お兄ちゃんは私を抱きしめ、背中をさすってくれた


『…くるしい…』

「よしよし…大丈夫だよ。お兄ちゃんがそばにいるからね」


『うん…』

お兄ちゃんは私から離れ、袋から飲み物と食べ物を出した


温もりがなくなり、また寂しくなる

私はしんどい体を起こし、お兄ちゃんに抱きついた

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