いぞん【降谷零】【バーボン】 (ページ8)

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ポアロにて

no-side

「全然わかんねぇよー！うな重食いてー！」

「頑張ろうよ元太くん！」

「歩美ちゃんの言う通りですよ！あと少ししたら休憩にしますから！」

コナンたち少年探偵団は喫茶ポアロに集まり、学校の宿題をしていた。

「ほら！みんなケーキよ！頑張って！」

元太の集中力が切れたちょうどいいタイミングで、定員の梓がケーキを運んでくる

もちろん、お金は博士持ちだ

「わーい！歩美ショートケーキだいすき！」

「じゃあちょっと休憩にしましょうか！」

「オマエら、休憩がはぇよ…」

「そんなこと言ってねーでコナンも食えよ！俺が食っちまうぞ！」

そんな会話を灰原はやれやれという表情で聞いていた

そんな時だった

カランカラン

店のドアが空く

「いらっしゃいませー！」

梓がにこやかに応える

入ってきたのは、黒いライダースーツに身を包み、ガンケースのような、楽器ケースのようなものを肩にかけたサングラスをかけた女性___モルトだった。

コナンは途端に疑いの目を向ける

「あの人すごくスタイルいいねっ！」

歩美が楽しそうに言う

だがコナンの脳内は、あの人はそんな可愛らしいものではないと言っていた

あれは楽器ケースではなく、ガンケースだ、コナンはそう睨んだ

そんなもの米花町で持ってるとしたら、警察か、黒の組織か…

コナンは小声で灰原に話しかけた

「なぁ灰原。あの女に、組織で見覚えあるか？」

「なに、江戸川くん。あの人のこと疑ってるの？」

「わかんねぇけど…あれ、絶対ガンケースだ」

「ねぇ江戸川くん、私には彼女が何者か分からないけど、ここで首を突っ込むのは賛成しないわ」

コナンはピシャリと言われると、少し考え、彼女に近づき始めた。

「ちょ、江戸川くん！！」

「おねーさん！そのケース素敵だね、楽器が入ってるの？」

はたから見たら、小学生の興味心。

その時、また店のドアが空いた

「こんにちは、おやコナン君…」

入ってきたのはここで定員として働いている安室透だった。

彼はコナンに気づいたが、同時に隣にいたモルトのも気がつき、身を固めた

すると、ゆっくりとモルトが口を開いた

『…Stop.The little boy.This is a very beautiful,but very dangerous.』

流暢な英語

モルトはそう言いながら、ゆっくりとケースを開いた。