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nine ページ13

Aside


「なぁA?」


『なぁに、景光。』


景光の指が、私の髪に触れる


この何でもない時間が、すごく好きだ


「この間言ってた、俺の大事な友人って、覚えてるか?」


『バーボンの事ね。会ったことないから、顔は想像出来ないけど』


「そうだ。…あいつはさ、すごく強くて、良い奴なんだ」


『何度も聞いたわよ、それ』


景光があまりに顔をほころばせて話すので、なんだか嫉妬してしまう


「ははは!そうだな。話しすぎた」


やっぱり、あなたの笑顔が一番すき


「…これは、景光としてじゃない。スコッチとしてこ頼みだ」


『…なに?』


景光が、私の体を覆い隠すように抱きしめる



「もし、俺に何かあったら、あいつを、バーボンをたのむな。」


『嫌よ。貴方がいなくなるなんて、考えたくもない』


愛する人を失う悲しみは、貴方も分かっているはずなのに



「そうか…でもA、これだけは覚えていてくれ」


返事をする代わりに、私はぎゅっと景光の袖を握る


「バーボンは、強そうに見える、でもな、あいつは人一倍寂しがり屋で、弱くて、泣き虫なやつなんだよ…」









零さんの寝顔を見ながら、昔のことを思い出す


景光が言ってたことが、今なら良くわかる


この人は、強くて、弱い


そんなあなただから、組織であなたを見かけた時、私は誓ったの___



「んん…A、起きたのか?今何時だ?」


『起こした?まだ4時だから、寝てていいわよ』


零さんに布団をかけ直す


「…A。俺さ…」


急に真剣になる零さんの顔


そして起き上がる


「お前のこと、本当に愛してるよ」


私をひょいと抱き上げ、正面になるように膝の上に乗せた


触れる肌と肌から、熱が伝わってくる


『零さん、なんかあった?』


急にこういうことを言ってくる日は、何かあった日だ


「よく、分かるな。さては俺のこと大好きか?」


『もーうるさい寝て』


「いや、無理。その格好正直ムラムラする。」


『私の裸なんて見飽きてるでしょ』


「見飽きるなんてことない。むしろ毎日見てたいくらい綺麗だし興奮する。」



くっ…イケメンが真顔で言うセリフじゃないし


『変態。えっち。』


そう言って零さんから離れようとすると、さらに体をくっつけてきた



「男はみんな変態なんだよ」



ポアロの安室透はどこいった




そんな彼に、私は溺れるのだ。



快楽と共に

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RURU(プロフ) - 初めまして!この作品とっても気に入ってます!更新されるまで待っているので頑張って下さい。 (2018年9月30日 9時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菜都 | 作成日時:2018年8月16日 18時

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