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Aside
「なぁA?」
『なぁに、景光。』
景光の指が、私の髪に触れる
この何でもない時間が、すごく好きだ
「この間言ってた、俺の大事な友人って、覚えてるか?」
『バーボンの事ね。会ったことないから、顔は想像出来ないけど』
「そうだ。…あいつはさ、すごく強くて、良い奴なんだ」
『何度も聞いたわよ、それ』
景光があまりに顔をほころばせて話すので、なんだか嫉妬してしまう
「ははは!そうだな。話しすぎた」
やっぱり、あなたの笑顔が一番すき
「…これは、景光としてじゃない。スコッチとしてこ頼みだ」
『…なに?』
景光が、私の体を覆い隠すように抱きしめる
「もし、俺に何かあったら、あいつを、バーボンをたのむな。」
『嫌よ。貴方がいなくなるなんて、考えたくもない』
愛する人を失う悲しみは、貴方も分かっているはずなのに
「そうか…でもA、これだけは覚えていてくれ」
返事をする代わりに、私はぎゅっと景光の袖を握る
「バーボンは、強そうに見える、でもな、あいつは人一倍寂しがり屋で、弱くて、泣き虫なやつなんだよ…」
零さんの寝顔を見ながら、昔のことを思い出す
景光が言ってたことが、今なら良くわかる
この人は、強くて、弱い
そんなあなただから、組織であなたを見かけた時、私は誓ったの___
「んん…A、起きたのか?今何時だ?」
『起こした?まだ4時だから、寝てていいわよ』
零さんに布団をかけ直す
「…A。俺さ…」
急に真剣になる零さんの顔
そして起き上がる
「お前のこと、本当に愛してるよ」
私をひょいと抱き上げ、正面になるように膝の上に乗せた
触れる肌と肌から、熱が伝わってくる
『零さん、なんかあった?』
急にこういうことを言ってくる日は、何かあった日だ
「よく、分かるな。さては俺のこと大好きか?」
『もーうるさい寝て』
「いや、無理。その格好正直ムラムラする。」
『私の裸なんて見飽きてるでしょ』
「見飽きるなんてことない。むしろ毎日見てたいくらい綺麗だし興奮する。」
くっ…イケメンが真顔で言うセリフじゃないし
『変態。えっち。』
そう言って零さんから離れようとすると、さらに体をくっつけてきた
「男はみんな変態なんだよ」
ポアロの安室透はどこいった
そんな彼に、私は溺れるのだ。
快楽と共に
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RURU(プロフ) - 初めまして!この作品とっても気に入ってます!更新されるまで待っているので頑張って下さい。 (2018年9月30日 9時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜都 | 作成日時:2018年8月16日 18時