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モルトside
路地裏での一件から、何となくバーボンと接しずらくなってしまった
あんな風に思っていてくれたなんて、正直知らなかった
今日は彼が公安として働いている日だ
だから私は安心してポアロに来た
ここのコーヒーはとても美味しい
橘Aとして来ても良かったのだが、ジンに会った時困るので、この格好の方が都合がよかった
店に入るとこの間もいた女性定員が人の良さそうな笑顔で迎えてくれる
「いらっしゃいませ!あ!この間の!」
『こんにちは。』
「実はこの間来た時から噂になってたんですよ!安室さんの彼女じゃないか〜って!」
うん、まぁ間違ってはないけど
『まさか。ちょっとした知り合いですよ。』
笑って誤魔化そうとすると
「ねぇお姉さん!」
後ろから話しかけてきたのはこの間のメガネの少年。
『あら。君はこの間のフルートの…』
「覚えててくれたんだね!」
パァっと顔を輝かせる彼に、あざといなぁ…と思ってしまった
「ところでお姉さんさ…安室さんとどういう関係かの?」
またこの話かぁ
この間といい今日といい、この少年は何が知りたくて近づいて来るんだろう
『別にどういう関係でもないよ。知り合い。』
「でもこの間のフルート、あれ絶対銃だよね?」
なんて鋭い少年だろう
恐らく零さんのことも知ってるだろうし、何らかの形で組織のことも知っていると思った
私は観念してカバンからこの間のフルートケースを取り出した
『人目につかないとこ、ある?』
少年に聞くと
「着いてきて」
と、店の席に連れていかれた
そこでケースの中を開ける。
ぱっと見ただのフルートだが、それを上手く組み立てると
「…やっぱり銃だったんだね」
現れたのは美しい銃。
『…君があの人のことをどこまで知っているか知らない。そして私から何を探ろうとして話しかけきたか知らない。』
私はゆっくりと話し始める
『でもね、私がやろうとしてることは私にとっての正義なの。だからお願い、邪魔はしないで。』
まっすぐ少年を見て言った。
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RURU(プロフ) - 初めまして!この作品とっても気に入ってます!更新されるまで待っているので頑張って下さい。 (2018年9月30日 9時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜都 | 作成日時:2018年8月16日 18時