銀雪戦隊スノーマン -9-

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リングアナウンサー「グランドスラム目前!負け知らずの陽気なムエタイ世界王者、シャムウェスト王国代表…コウジ!!」

ファンの雄たけびで会場は熱気に包まれている。

リングアナウンサー「彗星のごとく登場だ!鋼のボディが眩しいぜ!!期待のチャレンジャー、帝都代表…アマロ!!」

緊迫した空気の中、ワイクルーが行われた後、第1ラウンドのゴングが景気よく鳴り響いた。

アマロ「コウジ、お前を絶対に叩き潰してやる」

コウジ「俺は絶対負けへん。」

第1ラウンドは大きな動きのないまま、判定勝ちでコウジがリードした。

リングアナウンサー『第1ラウンドは、コウジ選手の勝利です!!』


地下要塞

素能玉雪「すごいすごい!!」

レン「っしゃぁ!コウジが勝った!!」

クールな振る舞いのレンがガッツポーズをしている。

リョウヘイ「ムエタイは、第2ラウンドからが勝負だからね。これからだよ。」

レン「このままアマロを倒せ、コウジ!」

ヒカル「どんな攻撃を仕掛けてくることか…」

タツヤ「第2ラウンドが始まる!」

リョウタ「見ものだぞ。」

ショウタ「いけぇえ!」

ダイスケ「やってやれ!!コウジ!!」

歓声を上げてテレビの前で盛り上がる一同。

ラウール「…っ…!悪い予感が…」

彼の動きに異変が起きる。手を組み、目を閉じていた表情が険しい。

リョウヘイ「何が起こるの?」

ラウール「会場内の人達の命が、危ない…」

素能玉雪「会場外では歩兵サナムが、SPの邪魔をしてるすの!」

ショウタ「なんだって?」

ダイスケ「おい!!アマロが!!」

予感は的中。アマロは第1ラウンドよりも大きな厳つい姿に変形した。明らかに体格が良くなっている。

リングアナウンサー『これは一大事です!アマロ選手が突然姿を変えた!!パフォーマンスなのでしょうか?!これは、ムエタイ史上初の事だ!!』

解説『これは増強剤を投与していると思われます。ドーピング疑った方が良いかもしれません。』

ショウタ「この解説者、冷静だけど何一つ言ってる事合ってねえな。」

アマロ『スノーポリスは科学結社ジャスパーのものだ!』

素能玉雪「スノーマン、出動すの!!」

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