銀雪戦隊スノーマン -5- (ページ10)

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ステージ上の2人が観客にマイクを向けた瞬間、ステージ上に炎が上がった。火の手は観客目がけて迫ってくる。

リョウヘイ「ヤバい!…ブライトウェザーバトン。今日の天気は雨!道路の冠水にご注意下さい!」

目立たぬようペンライトと重ねて持っていたブライトウェザーバトンをステージに向けた。大量の水が噴射され、観客らは難を逃れる。

同僚「随分過激なパフォーマンスだな…」

さとみ「チッ…スノーマン…やってくれるじゃん…!」

スノーポリスの中で有名人になりつつあるため、スノーマンというワードに観客がザワついた。

リョウヘイ「待機組、出動。」

―4人「了解。」

リョウヘイ「ごめん、俺ちょっと気分悪い…トイレ行ってくる…」

同僚「大丈夫か?分かったよ。」

ザワつく観客の目を盗み、リョウヘイは人通りの無い静かなロビーに出る。そこには外で待機していた4人も駆けつけていた。

タツヤ「ダイスケを、助けるよ。」

リョウヘイ「うん。」

5人「銀雪変身!!!!!」

待機音声「Guys!SnowMan!」

変身した5人はホールの扉を勢いよく開けた。観客の視線は一斉にスノーマンへ向けられる。

ギンセツパープル「俺達の視聴率、100%だな。」

ギンセツブルー「誰が上手い事を言えと。」

男性ファン1「スノーマンだ!」

女性ファン1「カッコイイ～!」

ギンセツイエロー「ギンセツピンクを返してもらう。」

ギンセツレッド「ライブは今すぐ中止だ。」

マリー「来たね、全員おそろいで。」

さとみ「約束の物は持ってきた?」

ギンセツイエロー「シルキースノーならここにある。」

小さな透明ボールの中で、白い物がキラキラと輝いていた。

ファン1「これってパフォーマンス?」

ファン2「いつの間にヒーローショーになってるんだ?」

マリー「さっさと寄越して。」

ギンセツイエロー「いいよ。」

口角を上げ、そのボールを剛速球で投げる。

さとみ「ちょっと!速すぎ!!」

マリー「うわああああ!!」

Sweety Bears2人にそのボールが当たった瞬間、シルキースノーが噴煙を上げるかのように舞い上がった。何も見えなくなったホール内は騒然としている。

ファン1「何だあれ?!」

ファン2「雪山…?早着替えかな?」

ステージ上には白い雪山がこんもりと出来上がっており、さとみとマリーの姿は見えなくなっていた。