銀雪戦隊スノーマン -5- (ページ5)

今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:10,613 hit

5th Snow　ラブリートラップページ5

雪氷発電所カフェネージュ 15時

アナウンサー『彗星のごとく誕生した2人組アイドルデュオ、Sweety Bearsのお2人です!』

ダイスケ「可愛い…」

カフェの掃除を終え、帰り支度をするダイスケは午後の情報番組を見ていた。モニターに映る、モコモコしたミルクティー色のクマ風な衣装のさとみ、ピンクのジャケットにミルクティー色のカンカン帽を身に纏う高身長なマリー。2人の女性アイドルはまぶしい笑顔を振りまいている。

リョウタ「今度は女性アイドルか。確かに可愛らしい2人だね。」

ダイスケ「これは箱推し確定…さとみちゃんもマリーちゃんも可愛い…」

アナウンサー『Sweety Bearsが緊急イベントを本日夕方から開催するそうですが、意気込みなどありますか?』

さとみ『初めてのイベント、皆を夢のような世界にお連れしますので!興味のある方、是非来てください!』

マリー『グッズを購入していただいた方には、ミニライブにもれなくご招待します!皆に会えるの、楽しみにしてるよ～!I love you～～!!』

ダイスケ「ああー!堪らん…これは行くしかないっしょ!たまたま今日、早上がりで良かった!じゃあ、リョウタ!お疲れ～～!」

ビルの地下室

モル「アイツら、ここ何日間もどこ行ったんだ…」

ジェイド「罠を仕掛けに出て行った。」

モル「ジェイド様、おはようございます。」

ジェイド「見てみろ。」

モニターに映し出されたのは、Sweety Bearsの2人。

モル「マオとジンガですか…?」

ジェイド「今までの戦い方では勝てないと対策を練った結果。モル、仕事の参考にするといい。」

モル「…はい…」

ジェイドが去ったあと、モルの深い溜息が暗い地下室に響き渡った。

スノーポリス市街地

Sweety Bearsは、番組に引っ張りだこであった。雑誌の表紙や、街中のデジタルサイネージをジャックするほどの勢い。そこらじゅう、ピンクとミルクティー色で埋め尽くされている。

ダイスケ「可愛い…最高じゃん…」

会場である、スノーポリスアリーナ付近は番組で情報を聞き付けたファンで、ごった返していた。ミニライブの前にグッズを買っている。ダイスケも負けじとグッズを購入して会場へと向かった。ピンク色に統一された可愛らしいセットのステージのモニターには、デビュー曲のMVと思われる映像が流れている。

さとみ「皆ー!!準備OK?」

ファン「いええええい!!」

会場が暗転し、さとみの声が会場内に響き渡った。ファンは割れんばかりの歓声で、さとみの声に応える。