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中山「…君、手に持ってるものは…まさか、ヴェルカ…?」
十輝「ホームに落ちてました。」
カードを渡そうとした瞬間、中山のスマートウォッチに音声メッセージが入った。
中山「はい、こちら中山。」
ー健人「司令官、彼がエクスプレスグリーンだ。」
中山「ホンマか?」
ー末澤「間違いない。サーチャーが反応した。」
ー奥村「情報出ました。名前は小山十輝。京明学園の中学1年生です。」
ー原「その子にチェンジャーを渡してくれ。」
中山「分かった。…小山十輝くん。」
十輝「え?どうして僕の名前を…?」
中山「結論から言う。戦ってくれ。」
十輝「…何とですか?」
中山「あの怪物と。アイツは帝国鉄道を狙ってる。」
十輝「帝国鉄道を…でも、どうやって?」
中山「君が手に持ってる”ヴェルカ”と、このウィケッドチェンジャーを使う。」
電光掲示板を小さくしたような文字盤があしらわれた腕時計を手渡す。
十輝「これって…ホームにある電光掲示板デザインの時計ですよね?僕には高くて買えなかった…」
中山「普通ならもう手に入らへんで。今となっては、プレミア付きや。」
十輝「僕、戦います。」
ウィケッドチェンジャーを左手首に乗せると、自動的にベルトが締まる。
中山「その意気や、ホンマにありがとう。」
十輝「帝国鉄道は僕の夢で憧れだし、目標でもあるんです。だから、ここで壊されるわけにはいきません。」
中山「”ヴェルカ”をウィケッドチェンジャーにタッチするんや。」
十輝「分かりました。」
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作者名：アドク | 作成日時：2023年7月30日 22時
