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ショウタ「おい!ふざけるな!!何言ってんだ…!」
ヒカル「縁起でもないこと言わないでよ…」
怪奇現象や悪霊というワードが出た途端、持っていたグラスは小刻みに震えだす。
リョウヘイ「ショウタ、ヒカル。大丈夫だよ。幽霊なんて非科学的なものあるわけないって。」
ショウタ「だよな?!」
ヒカル「良かった…幽霊じゃなくて…」
リョウヘイ「でも…気になるよね…」
タツヤ「まさかディスドール?」
ショウタ「でも玉雪が、あれはディスドールじゃないって言ってたけど。」
リョウヘイ「外気温も、最近は正常値を保ってる。」
ヒカル「じゃあ、突然海外から出血するウイルスでも入ってきたとか…?」
リョウヘイ「いや…それも考えにくいんだよね。感染症研究所の報告も上がってない。」
タツヤ「…じゃあ、やっぱり霊の仕業…?」
ヒカル「だから!!やめてって…怖いから…」
大きな図体の男が、タツヤに思い切りしがみついた。身体はぶるぶると震えている。
ダイスケ「本日のランチ、お待たせしましたー!」
タツヤ「サンキュ。」
威勢よく、ダイスケが料理を乗せたトレイを持ってやってくる。テーブルの上には、トロトロのオムライスが4つ並んだ。
ダイスケ「何の話?」
リョウヘイ「あの出血騒動だよ。」
ダイスケ「そうだ…俺、見ちゃったんだよね…」
ヒカル「幽霊?!それともゾンビ?!」
ショウタ「あああ…俺達も呪い殺されちゃう…」
リョウヘイ「落ち着いて。絶対違うから。」
ダイスケ「あれは、人の仕業だよ。」
タツヤ「やっぱりか…」
ダイスケ「不思議なんだよ。剣を持ってる黒いローブを着た人が突然消えたと思ったら、その後に近くを歩いていた人が血を流して倒れたんだ…」
男性職員1「おい、今度は建屋の整備担当3人が出血したらしいぞ…」
男性職員2「え、マジで?こわ…ちょっとおかしいよな、こんな事。」
内線で電話を掛けていた職員が受話を切ると、一緒にいる同僚の男性に小声で話していた。その会話に4人は聞く耳を立てた。
リョウヘイ「自然現象にしてはおかしい…」
ダイスケ「発電所の職員ばっかり一気に3人も変だよね。」
ヒカル「うん…発電所でこんなことが起きるなんて、偶然だったとしても出来過ぎてる。」
ショウタ「やっぱ、何者かの仕業か。」
タツヤ「発生場所が発電所となれば、ディスドールでなくとも、俺達スノーマンの管轄。」
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snow(プロフ) - アドクさん» 楽しみです!外伝も制作しているのでお楽しみに! (2021年2月17日 21時) (レス) id: 26186c7a56 (このIDを非表示/違反報告)
アドク(プロフ) - snowさん» コメントありがとうございます。やっぱりこういうのは、お約束だと思うので!最終章に向かって走ります! (2021年2月17日 21時) (レス) id: 818245d669 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - なんだかすごい展開になりましたね!続きが楽しみです! (2021年2月16日 15時) (レス) id: 26186c7a56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アドク | 作成日時:2021年2月16日 10時