12th Snow 誕生、白銀の皇帝 ページ5
地下要塞 11時
ラウールへのお祝いで9人は豪華な食事を囲んでいた。今日は少し早めの昼ごはん。あらゆる肉料理が並び、主役のラウールは片っ端から頬張る。
ラウール「美味しいー!」
タツヤ「若いなあ…」
彼が食事する手は止まる事を知らない。
タツヤ「本当に大丈夫なのか?」
ラウール「俺、全然いけるよ!」
ショウタ「神様の声もクリアに聞こえるだろうな。それだけ食べれば。」
次々と口の中に料理が吸い込まれていく様をタツヤと、少食のショウタは呆気に取られて見ていた。
ラウール「どんと来い!!」
リョウタ「沢山食べてね。」
ラウール「うん!」
厨房に立つリョウタも、料理の作り甲斐があるのか、機嫌が良い。要塞の中には味わい深い、肉の香りが立ち込めていた。
ビルの地下室
ニール「それは何?」
モル「戦車だ。」
モルがパソコンに向かいながら設計図を引いていたのを、ニールはリンゴをかじりながら覗き込む。
ニール「ライたっての希望だよ。なあ?」
ライ「そう。今までのディスドールでは、威力が足りない。スノーマンは確実に強くなってるから…」
モル「一級品のアンドロイドに最強の戦車が合されば、もう怖いものは無い。」
ニール「君もなかなか悪いことを考えるよ…ふっ…」
ライ「新時代を築くためには手段を厭わない。」
モル「腐りきった世の中を変えるためにも…な。」
地下要塞 13時
食事を終え、皿の片づけや掃除をするラウール以外の8人。主役のラウールは、毛布にくるまってベッドで横になっていた。
ラウール「はあ…お腹いっぱい…俺、幸せ〜」
ダイスケ「あはは!赤ちゃんみたい。」
ショウタ「でっかい赤ちゃんだな。」
ラウール「見知らぬ場所で、こんなに素敵な人達に出会えたんだもん。嬉しいなあ。」
素能玉雪「ボクも、みんなと一緒で楽しいし嬉しいすの。」
モニターで外の様子を監視している素能玉雪は、振り向いてにっこりと笑う。
レン「眠いの?」
ラウール「うん…眠くなってきた…」
レン「寝てもいいよ。」
毛布にくるまるラウールの背中を、動物の相手をするかのようにソフトタッチで擦っている。
ヒカル「レン、変わったよね。」
レン「変わった?」
コウジ「そうやなあ、人間らしくなったっていうか。」
リョウヘイ「ラーニング次第でどんなアンドロイドにもなれるんだよ。」
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snow(プロフ) - アドクさん» 楽しみにしてます！私の外伝もまた書ければ書くのでお楽しみに！ (2020年11月19日 16時) (
レス) id: 26186c7a56 (このIDを非表示/違反報告)
アドク(プロフ) - snowさん» 毎度コメントありがとうございます。今週中には次章更新を予定しておりますので、お楽しみに〜〜! (2020年11月19日 9時) (レス) id: 6a1cc612e4 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - 小説のことでコメント遅くなってすみません。新しいアンドロイドが登場するのか楽しみです！ (2020年11月9日 18時) (レス) id: 26186c7a56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アドク | 作成日時：2020年11月7日 9時
