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ヒカル「…甘い物…」
リョウヘイ「やっぱり。」
ダイスケ「誰かー!ヒカルを助けてー!!」
ヒカル「甘い物…」
コウジ「これはアカン。」
レン「ヒカル、バッテリー切れ?」
リョウタ「みんな、少し休憩にしよう。」
臙脂色のエプロンを着けたリョウタが作業室に顔を出した。
ヒカル・ラウール「おやつだ!!」
甘党と育ち盛りの大男2人は、工具を置いて一目散に作業室を飛び出していき、真っ先に席へついた。
ショウタ「あまりにも一瞬だったぞ…」
リョウタ「みんなもおいで。頭も使うし、身体動かしてるから疲れてるでしょ?」
リョウタに導かれ、他のメンバーもテーブルの前に腰かける。
リョウタ「どうぞ、召し上がれ。」
ヒカル・ラウール「おおー!!」
2人の前に最初に出されたのは、台座付きのガラスのお皿に乗ったチョコレートプリン。添えられたクリームは、生クリームとチョコレートクリームのマーブルになっていた。
リョウタ「紅茶もあるよ。」
薔薇の模様が描かれたティーカップに香りのある、温かい紅茶が注がれる。琥珀のように美しい色をしていた。
ダイスケ「貴族だ…」
リョウヘイ「なんか落ち着いちゃうね。」
レン「…嗅いだことのない匂い…」
リョウタ「エオノスに花は咲かないのか?これは、花の成分が含まれたフレーバーティーだよ。」
レン「花は咲くけど、花を飲むなんて初めて。」
ティーカップを持ち、香りを嗅いだあと、ゆっくりと紅茶を飲む。嫌味の無い、爽やかな香りは鼻を抜けていった。
リョウタ「どう?」
レン「プリンと合うね。美味しい。」
ヒカル「これが至福の時ってやつだよ、レン。チョコレートがあれば、世界は平和になるんだよ。」
レン「チョコレートで悪いやつが居なくなるの?」
ヒカル「そう言っても過言じゃない。」
レン「チョコレートって凄いんだね。」
リョウヘイ「チョコレートは、嫌な気分を抑える成分があるから、あながち間違いではないかもしれないけどね。抑鬱効果があるセロトニンの生成を刺激する、クリプトファンっていう成分が由来してるとか…」
レン「…難しい…」
ヒカル「チョコレートを食べれば、無条件で幸せになれるってことでいいよ。…ああ、最高。」
金色のスプーンで、硬めのプリンを優しく掬い、ひと口放り込めば、まろやかで甘すぎない品のある味が広がる。しかめっ面だったヒカルは、嘘のように穏やかな顔をしていた。
ヒカル「よし、俺続きやってくるわ。リョウタ、ごちそうさま!」
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snow(プロフ) - アドクさん» 楽しみにしてます！私の外伝もまた書ければ書くのでお楽しみに！ (2020年11月19日 16時) (
レス) id: 26186c7a56 (このIDを非表示/違反報告)
アドク(プロフ) - snowさん» 毎度コメントありがとうございます。今週中には次章更新を予定しておりますので、お楽しみに〜〜! (2020年11月19日 9時) (レス) id: 6a1cc612e4 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - 小説のことでコメント遅くなってすみません。新しいアンドロイドが登場するのか楽しみです！ (2020年11月9日 18時) (レス) id: 26186c7a56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アドク | 作成日時：2020年11月7日 9時
