ウヰスキーはまだ飲めない【文スト】

▼中 原中也と ページ4

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俺の隣で堂々と寝る馬鹿女
__________________燎(かがりび)A。

顔つきと云い態度と云いポートマフィアでも一番普通の女に見える(・・・・・・・・)コイツの本性は幹部の俺や首領直轄の遊撃隊長を務める芥川に並ぶ功績を淡々と上げていく根っからの殺し屋だ。

なんでも物心付いた頃にはマフィアに居たらしく、聞けば首領が拾うまでは孤児だったらしい。
拾われてからはもう何年も首領の直属部下として働いてる。三社戦争もとい対ギルド戦の時は長期任務で居なかったが____________『……ん』____起きたのか。


「起きたのかよ。つかコレお前か？」

【ポートマフィア幹部・中原中也】
【能力名 汚れちまつた悲しみに】

『_______どれ？』

【ポートマフィア首領直属部下・燎A】
【能力名 綾取】


中原はスマホのニュース記事
”悲劇の◯◯駅爆発_____テロの仕業か！？”を開いてAに見せる。


『うん私。あ、ねえ中也君は満員電車乗ったことある？凄いよね』

「え？あ、おう……そりゃまあ満員電車の一つくらい________ッてなんで手前は満員電車で喜んでんだよ！」

『だって私、乗ったことなくて』


無邪気な笑顔、そしてあの太宰に良く似た光の無い目______________。


『……まあ全部消(殺)したんだけど』


______________中原中也は堪らなくその表情(カオ)が好きだった。壊れそうな_______否もう壊れているのか、そんな表情にゾクリと胸が躍る。
だから 隣に座るAの肩を強引に寄せ自身の厚い胸板に頭を置くと耳元でこう云うんだ。


「ウヰスキー飲むか」

_____________________と。


『うん』

「(店空いてっかな)」



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