ウヰスキーはまだ飲めない【文スト】

▼裏 ぎり ページ13

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______________異能者と云うのは別段珍しくはない。持っていることに気がつかない者、力を使いこなせず身を滅ぼす者、特務課に引き渡される者の三つに大体分けられる。その時点では(・・・・・・)たまに聞く程度の話だった。

故に珍しいと云うのは 武装探偵社の様に人を守る為に異能を使ったり、ポートマフィアの様にテロや殺しに使う者の事だろう。



『何が云いたいの？』


____________薄暗い部屋に響く声。鉄臭い



「異能力者と云うのはいわば最強なのだよ。銃もナイフも我々を殺せない。そして 我々は異能で世界を支配したい(・・・・・・・・・・・)。ポートマフィアと探偵社の異能力者は我々の計画に賛同すべきだ」

『何故』

「君のことはボスがよく調べていた
君も異能を忌み嫌われ家族に捨てられたのだ___________ゴフッ」


何本もの紐が束になり、椅子に縛り付けられた男の顔面を殴る__________一本の歯がポロりと地面に落ちた。


「昔は酷かっただろう
今でこそ保護施設なんてモノが出来たが昔は異能を持つだけでその家族まで忌み嫌われ、施設に捨てられるのが関の山だった」

『成る程
異能力者で世界を征服したい理由はそれ(怨恨)か』

「君が諦めたような顔(・・・・・・・)をしている理由は裏切られたからだろう？両親に、好きだった祖父母に、そして施設______________グッ」


男の腹をズタズタに引き裂く「異能力・綾取り」。


『もう 、 さあ、』

「________極め…付けは 太宰、治だ……！」

『_____________________。』




気づけば殺していた

人間だったかすら判らないくらいグチャグチャに



していた

▽太 宰治→←▼俺 の部下だ

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