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story13【ユーリ・クロイツ・芦屋】 ページ14

白い煙が自身の口から立ち昇る様子を、ただじっと見ていた。
灰色の街の隅にもたれ掛かり宙を仰ぐ。
誰かを待っているかのようにただじっと其処に佇んでいるのだ。燃えるような金色の瞳には憂いが覗く。
美しいと形容するには、味気ない色。

小さくなった煙草を靴底で踏みつけ歩き出す。
行くあてもないが、じっとしているよりかはマシだろう。



ユーリが神の加護という物を授かったのは、弟が死んだ日だった。弟の好きだった動物の姿に変わって喜ばせてやろうと、喜び嬉しそうに笑う弟の姿を浮かべてはニヤけた。

そんな日だった。帰れば冷たい弟が玄関に横たわり、既に息絶えていた。
親のいないユーリにとって、ただ一人の家族。そんな彼の命も救えなかった。
その日は随分と泣いた。目が腫れて声も出なくなるまで。


丁度その日は、こんな曇りの日だった。


ユーリはため息をついて前を向く。
結局何も変わりはしないのだ。後悔をしたところで過去に戻ることはできない。それが運命だったのだ。
そう割り切ってからは涙もでなくなった。

それでいい。これから会うであろう加護の子たちの事が最優先なのだ。

数年前の事に想いを馳せる暇などない。

そう誤魔化して速度を速める。



随分と長くかかった気もする。家族に会えることは無いけれども、同士に会える。そんな予感に少しだけ�が緩んでしまう。


雲の隙間から青空が覗いた





「面倒でなければいいなぁ…」


そう溜息と共に小さく呟いて、灰色の街を後にした。

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(プロフ) - 更新終了致しました (2018年3月30日 7時) (レス) id: 481c4bde27 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新をさせて頂きます (2018年3月30日 6時) (レス) id: 481c4bde27 (このIDを非表示/違反報告)
赤城丸(プロフ) - プルポリーさん» いえ、多分大丈夫です。お疲れ様でした。 (2018年3月19日 14時) (レス) id: 06c4c5d35d (このIDを非表示/違反報告)
プルポリー(プロフ) - 本当にごめんなさい、、、もし、1ヶ月で占ツクを辞めることが出来ずに迷ってたら、もしかしたら、戻るかも知れませんがその時はよろしくお願いします、、一緒に合作した事は楽しませてもらいました!ありがとうございます (2018年3月19日 11時) (レス) id: c6282bb7de (このIDを非表示/違反報告)
プルポリー(プロフ) - 赤城丸さんその他参加者さん、参加したのですが、これから先新学期となり占ツクを辞めたいと思ってます、、、本当に自分勝手で許される行為じゃないのだと思っています本当にすみません、、勝手にキャラクターは動かすのを皆さんにお願いしたいです (2018年3月19日 11時) (レス) id: c6282bb7de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:企画の参加者様達 x他8人 | 作者ホームページ:なっしんぐ  
作成日時:2018年3月4日 14時

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